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平昌五輪 高梨、競技発展へライバルと奮闘 ジャンプ女子

2/12(月) 7:55配信

産経新聞

 高梨が4年前の雪辱を果たし悲願のメダル獲得なるかに関心が集まる中、高梨自身は世界的には低いジャンプ女子の認知度を上げるべく奮闘してきた。

 高梨とルンビは、平昌五輪で激しく金メダルを争うライバル関係にある。一方で、2人は女子ジャンプの草創期から競技発展を願って世界中を飛び回ってきた。ジャンプは2人を結びつける「絆」だ。

 女子ジャンプを取り巻く環境は恵まれているわけではない。日本でこそW杯個人総合優勝4度の高梨や昨季のW杯個人総合2位の伊藤らの活躍によって市民権を得ているが、世界的にはマイナー競技にすぎない。

 兄の影響で幼少期からジャンプに親しんできたルンビは、1月に札幌市と山形市で行われたW杯で、詰め掛けた大観衆からの声援を心地よく浴びた。ジャンプの本場である欧州では男子の試合は盛況でも、女子の試合は閑古鳥が鳴いていることが多い。

 今季のW杯個人総合で首位を独走する23歳は母国との温度差を、「私がW杯で好成績を残したので、ノルウェーでも女子ジャンプの注目度は上がっている。しかし、日本における沙羅とは比較にならないし、五輪で金メダル獲得を期待される重圧も沙羅ほどではない」と説明する。

 日の当たらない競技を続けるモチベーションについては、「女子ジャンプへの関心を高めるために飛んでいるといって過言ではない」と言い切った。高梨が日ごろから口にする「先輩たちの頑張りがあって女子ジャンプのいまがある。私たちも女子ジャンプの発展に貢献したい」といった発言と重なるものがある。

 女子ジャンプ界は高梨の一人旅から、ルンビや伊藤、カタリナ・アルトハウス(ドイツ)らの台頭によりレベルが上がった。12日には勝者と敗者に分かれるが、女子ジャンプ発展という一つの目標は達せられつつある。(奥山次郎)

最終更新:2/12(月) 7:55
産経新聞