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武道館が七色にきらめく!「東山奈央 1st LIVE“Rainbow”at 日本武道館」ライブレポート

2/12(月) 23:31配信

M-ON!Press(エムオンプレス)

彼女はこれまで、どれだけの才能を大事に育んできたのだろう。ダンスコーナーあり、アコースティックコーナーあり、そしてキャラクターソングの披露あり……。1stライブが日本武道館ライブという偉業を笑顔で成し遂げた東山奈央。彼女が主人公を演じるTVアニメ『かくりよの宿飯』のOPテーマである3rdシングル「灯火のまにまに」のリリースも決定。まだまだ走り始めたばかりの彼女の日本武道館ライブの模様をレポートする。

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彼女の最初の印象は、主演デビュー作となる『神のみぞ知るセカイ』の中川かのんだった。アイドルというキャラクターはおそらく自分の中になかったものだと思うが、歌い方を勉強しながらライブを頑張っていた姿は目に焼き付いている。彼女に取材で初めて会ったとき、自分のコメントは足りてますか?と心配そうに聞いてきたことも印象に残っていて、何に対しても真剣に取り組む人なんだと思ったし、応援したいとも思った。つまり、そういう気持ちに自然とさせてしまうところが彼女の魅力なんだと思う。そしてそれこそが、1stライブにして日本武道館を成功させた理由のひとつと言えるだろう。

会場を埋め尽くしたたくさんのファンに見守られながら、メインステージからセンターステージに歩いていくと、アルバム『Rainbow』のリード曲「君と僕のシンフォニー」を歌い始める。大きな歓声とペンライトの光に包まれながら「True Destiny」まで歌い切ると、あらためて会場に詰めかけたファンに挨拶をする。

「Bright Heart」は後方の巨大スクリーンと連動したパフォーマンス。彼女自身が光を放っているような感じになり興奮したし、続く「Day by Day」ではステージの端から端まで歩いていき、左右にいるお客さんの近くでご挨拶。ここでもスクリーンに街が映し出され、街をスキップしているようになっていた。途中でボックスステップをしたり、みんなと一緒に歌ったりして楽しめる雰囲気に。そのあとのMCでは「みんなと歌うのが大好き」と、会場の大合唱に感動している様子だった。

ダンサーを交えて歌った「グッバイ・アンブレラ」や会場の一番遠くまで届くよう心を込めて力強く歌った「ガラクタフルワールド」と、アルバム収録曲をどんどん繰り出し、ライブはテンポよく進んでいく。

ここで本人が捌けると、バンドによるインスト&ダンサーによるパフォーマンスが繰り広げられる。これまでのポップなイメージから、クールでカッコいい空気を作り上げると、スクリーンに巨大な扉が現れ、それが左右に開き、黒い衣装に身を包んだ東山奈央が登場!キリッとした表情でダンスをしながら歌った「StarLight」では、みんなから“StarLight”という掛け声が起こる。

そしてそこからダンスパートへ突入!「MY WAY」「I WILL」と続けて披露したのだが、ダンスパフォーマンスのカッコ良さもさることながら、バンド・アレンジされたことで、よりエモいEDMになっていた。客席のペンライトも曲に合わせて色が変わっていくなど、演出も凝りまくっている。MCでは、ダンスはずっと習っていたことや、高校生のときに買ったフェスのDVDの振り付けをすべて完コピしていたというエピソードも飛び出し、会場からはどよめきが。最近そのDVDを見直したら、まだ全部踊れたくらい、ダンスが大好きな気持ちを思い出したということなのだが、ダンスについては「これからも踊っていきたい!」と語っていた。

ダンスナンバーラストは、和メロが印象的な「オトメイロ」。みんなで「あいやあいやあいやいやささ…」と大騒ぎして祭り気分を味わった。

日本武道館への思いを語った映像パート。そこでは初ライブが日本武道館というプレッシャーを、彼女がいかにして乗り越えてきたのかというのが語られる。しっとりとした空気からアコースティックコーナーへ。

バイオリンやアコギの柔らかい音色、そしてスクリーンには星空が映し出される中で歌われたのは「星ノ標」。武道館を優しく包み込むような透き通る歌声が響き渡る。さらにTVアニメ『月がきれい』で挿入歌として流れた村下孝蔵のカヴァー「初恋」やEDテーマの「月がきれい」を披露。バラードだからこそ、彼女の歌声の素晴らしさがしみじみと感じられた。

そして自身が作詞・作曲をした「Rainbow」へ。MCでは、この曲の詞は、「最後には虹がかかるから、弱さも苦しみも抱えながら進んでいこうという、私とみなさんとの心が集う曲になればいいな」と思って書いたという。その感謝の気持ちが詰まった大事な大事な楽曲……そして今彼女が一番感謝を伝えたい人はマネージャーなのだと話し、涙ながらに、その想いを吐露。「私を見つけてくれて本当にありがとうございます」と言うと大きな拍手が巻き起こった。そして最後は、この日集まったファンへ、感謝の気持ちも伝えると「みなさん一人一人の心に語りかけるように歌いたいと思います」と、あらためて「Rainbow」をしっとりと大切に歌い上げた。

ラストのブロックは、『月がきれい』のOPテーマ「イマココ」と、彼女がソロとして一番初めにレコーディングしたという劇場版『チェインクロニクル』の主題歌「Chain the world」で盛り上がる。そして最後は、アルバムレコーディング中に、「ラブソングでありながら、私がみなさんに抱く親愛の気持ちも込められている歌詞だと思っていて。これをみんなで踊ってひとつになれたらすごく楽しいライブになるんじゃないかなと思って、セットリストの最後にしました」と語って歌った「君の笑顔に恋してる」。振り付けをレクチャーしてからの歌で、大きな一体感を生み出して、タイトル通り笑顔で本編を締めくくった。

鳴り止まないアンコールから突然流れ出したイントロに耳を疑う。まさかの中川かのん starring 東山奈央の「らぶこーる」だ。歌い出しで涙ぐんでしまった感じだったが、そこからしっかり持ち直し、最高の歌を届ける彼女のプロ根性も素晴らしかったし、彼女をデビュー時期から知っている人は鳥肌が立ったのではないだろうか。さらにもう1曲。“なるりん制圧!”からの「ハッピークレセント」まで歌い上げる(衣装を投げる演出まで再現)。

ソロアーティストとして、キャラクターを背負わずに日本武道館で最高のライブができることは本編で証明してくれた。だが、やはりこのキャラクターを武道館に連れてきてくれたことへの感動は計り知れない。「武道館でやることが決まったときに、かのんちゃんが思い浮かばなかったと言えば嘘になる。かのんちゃんがアイドルからスタァに生まれ変わった地が、鳴沢臨海ホール(なるりん)という日本武道館をモデルにした場所だったんです」と語る。キャラクターに連れてきてもらう武道館ではなく、キャラクターを連れて来てあげるという、声優とキャラクターの素敵な物語が、ここで繰り広げられた感じがした。
かのんちゃんのトレードマークである大きなリボンを外し、東山奈央に戻ってからは、本ライブのパッケージ化決定と、オフィシャルクラブ「虹のわっか」がスタートしたこと、そして3rdシングルの発売が決定したことを発表。彼女が主人公を演じるTVアニメ『かくりよの宿飯』のOPテーマなのだが、その曲「灯火のまにまに」をいち早くフルサイズで初披露!和楽器の音色がテンションを上げてくれる曲で、初めて聴くはずなのに掛け声が起こるほどアッパーなポップナンバーだった。日本武道館は通過点なんだと感じる新境地を切り開く楽曲を歌ったあと、この日の最後は1曲目と同じく「君と僕のシンフォニー」。大きな一体感を生み出し、最高の笑顔でライブを締めくくった。

Text By 塚越淳一
カメラマン AZUSA TAKADA / タマイシンゴ

東山奈央 1st LIVE“Rainbow”at 日本武道館
2018年2月3日(土)日本武道館
<セットリスト>
1.君と僕のシンフォニー
2.True Destiny (TVアニメ「チェインクロニクル」EDテーマ)
3.Bright Heart
4.Day by Day
5.グッバイ・アンブレラ
6.ガラクタフルワールド
7.StarLight
8.MY WAY
9.I WILL
10.オトメイロ
11.星ノ標
12.初恋(TVアニメ「月がきれい」挿入歌)
13.月がきれい(TVアニメ「月がきれい」EDテーマ)
14.Rainbow
15.イマココ(TVアニメ「月がきれい」OPテーマ)
16.Chain the world(劇場版「チェインクロニクル」主題歌)
17.君の笑顔に恋してる

EN
18.らぶこーる(TVアニメ『神のみぞ知るセカイ』中川かのんキャラソン)19.ハッピークレセント(TVアニメ『神のみぞ知るセカイ』中川かのんキャラソン)20灯火のまにまに(TVアニメ「かくりよの宿飯」0Pテーマ)
21.君と僕のシンフォニー

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