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ターン一度捨て、攻めの滑り完成形 モーグル・遠藤尚

2/12(月) 21:45配信

朝日新聞デジタル

 (12日、平昌五輪フリースタイルスキー男子モーグル)

 遠藤尚(忍建設)は攻撃的にスキー板をコブにぶつけ、難コースを最短距離でゴールへと向かったが、決勝2回目で無念の転倒となった。

 ターン点が採点の60%を占めるモーグルにあって、両ひざを閉じて滑るのは高得点を狙うためのポイントでもある。だが、「最近はずっとひざが割れていた」。それを恐れて、スピードが落ちるという悪循環。かつての滑りを完全に見失った結果、昨年3月の世界選手権では、まるで得点が伸びなくなっていた。

 度重なるけがの影響で、「ぎりぎりの滑りが怖くなって、保守的になっていった」。最後と決めた五輪でのメダル獲得には、ターン改善は絶対条件。昨春、決断した。

 掲げたコンセプトは「前傾で攻める滑りを取り戻す」。地面に立つ時の親指の付け根、母指球への体重のかけ方から見直した。他にもエッジの使い方、滑るライン取り。代表チームの附田雄剛コーチが言う。「審判が点を付けざるを得ないターンを目指した」。小さな工夫を積み上げてきたが、実らなかった。(吉永岳央)

朝日新聞社