ここから本文です

幼少期に育んだ運動能力=やる気見守った父―高木美帆選手〔五輪・スピードスケート〕

2/12(月) 22:58配信

時事通信

 スプリント力も持久力も必要なスピードスケートの女子1500メートル。総合力を問われる種目で、高木美帆選手(23)=日体大助手=が光輝いた。メダル獲得を支えた高い運動能力を、日体大の青柳徹監督(49)は「バランスが取れている」と表現する。幼少期からスケート以外のさまざまなスポーツに触れてきた経験が育んだ。
 サッカー、ヒップホップダンス、陸上競技。姉の菜那選手(25)らの影響を受けて高木選手が始めたいと言うたび、父の愛徳さん(60)は娘のやる気を大事にしてきた。「したいと言われたら、じゃあ、いいよ、と。しなさいと言ったこともないし、やめたいと言ったらああそうか、と」
 高木選手は豊富な体験がスケートに生きたと実感している。サッカーや陸上競技は「持久系。オールラウンドをやる上で大きい」。それ以上に役立っているのはダンスで、「見てまねをする変換能力が養われた」。スピードスケートは速い選手のフォームを模倣するのが上達の近道。国際大会で海外選手の動きを見て、「もうちょっとお尻を下げてみようか」と素直に取り入れた。
 スポーツに関して何も言わなかった愛徳さんだが、「勉強はしろと言った」。高木選手は学業も優秀だった。北海道・帯広南商高で監督として指導した東出俊一さん(61)はアスリートとして試行錯誤を重ねる思考力を評価し、「異常なほどの考える力」と独特の言い回しで褒める。心技体全てが幼少期からの積み重ね。父にも恩師にも、快挙達成の予感はあった。(時事)

最終更新:2/13(火) 11:44
時事通信