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岩本輝雄氏が感じたC大阪・尹晶煥監督のすごさとは

2/12(月) 17:58配信

スポニチアネックス

 毎年恒例の富士ゼロックス・スーパーカップが2月10日に埼玉スタジアムで行われ、今年も本格的なサッカーシーズンが到来しました。結果は、元日の天皇杯を制したC大阪が昨季悲願のJ1優勝を果たした川崎Fに3―2で勝利。タイトルと賞金3000万円を手にしました。

 昨季からC大阪を率いる尹晶煥(ユン・ジョンファン)監督(44)とは同年代で、現役時代に対戦したことがあります。私はその2000年当時、V川崎(現J2東京V)でプレーしていて、向こうはC大阪入りして1年目。中盤で対峙(じ)しましたが、1メートル73と小柄ながら体が強くてテクニックもあり、クレバー。「うまいな」という印象でした。

 その後、韓国でのプレーを経て07年に鳥栖で現役引退。鳥栖ではコーチなどを経験した後で11年から14年まで監督として指揮を執りました。鳥栖では、韓国の指導者らしく、とにかく走って、走って、走りまくるサッカーを徹底。豊田陽平(現蔚山)ぐらいしかスター選手のいない中で、運動量を武器に上位進出を果たしたのは皆さんも記憶に新しいでしょう。

 そして、韓国Kリーグ蔚山での監督を経て昨季から古巣で監督に就任。鳥栖とは違ってスター選手の多いC大阪でどんなサッカーをするのか。鳥栖時代と同じサッカーをするのか。興味を持って見ていましたが、センターバックやボランチといった守備的なポジションだった山村和也をトップ下の位置に上げたことで得点が取れるようになり、杉本健勇はJ1得点王にあと一歩の22得点と爆発しました。就任1年目から個性豊かな選手たちをうまく使いこなして前年J2の4位だったチームをJ1の3位に。YBCルヴァン杯、天皇杯と2冠を達成したのですから「お見事!」と言うほかありません。

 山口蛍ら日本代表や代表クラスの選手を多数抱えるC大阪のサッカーは見ていて楽しいサッカーです。尹晶煥監督のすごいところは、とかく自分のやりたいサッカーを押し通す監督が多い中、選手の特徴によって戦術を変えられる多彩さ、現役時代を思い出させるクレバーなところではなでしょうか。選手それぞれの良さを消さず、結果も残す。将来は間違いなく韓国代表監督の有力候補でしょう。(岩本輝雄=元日本代表MF)

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