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12日、東京で3歳牝馬によるGIIIクイーンC/出走馬を紹介

2/12(月) 6:46配信

サンケイスポーツ

 12日、3日間開催最終日の月曜に組まれているクイーンカップ(12日、東京、GIII、芝1600メートル)。3歳牝馬同士の戦いで、2000年以降の連対馬からは04年1着ダイワエルシエーロ(オークス)、06年1着コイウタ(ヴィクトリアマイル)、08年1着リトルアマポーラ(エリザベス女王杯)、11年1着ホエールキャプチャ(ヴィクトリアマイル)、12年1着ヴィルシーナ(ヴィクトリアマイル連覇)、15年2着ミッキークイーン(オークス、秋華賞)、16年1着メジャーエンブレム(NHKマイルC、2歳時に阪神ジュベナイルフィリーズ)、17年2着アエロリット(NHKマイルC)と多くのGI馬が出ている。クラシックはもちろん、古馬GIを見据えるうえでも注目のレースだ。

 賞金400万円の馬が多くを占めるが、過去10年、勝ち馬全10頭を含む連対16頭が2勝以上もしくは重賞2着馬だけに、やはり実績馬が中心となる。今年のメンバーでは、マウレア(美浦・手塚貴久厩舎)が主役候補だ。前走の阪神JFでは、勝ったラッキーライラックから0秒2差の3着に好走。直線で前が壁になる不利があったが、ラストの脚は際立っていた。GIIIで1勝馬の多いメンバー構成なら、地力は一枚も二枚も上。13年桜花賞馬アユサンの全妹という良血馬で、今回は新馬-赤松賞と連勝を飾った東京マイルに替わる。大舞台に向けて弾みをつける可能性は十分だ。

 ツヅミモン(栗東・藤岡健一厩舎)はシンザン記念で2着に入った好素材。勝った同じ牝馬のアーモンドアイの豪脚に屈したが、2番手から上々の立ち回りを見せた。キャリア2戦だけに上積みも大きいはず。母カタマチボタンは07年にクイーンC2着から桜花賞3着と好走。近年、シンザン記念で3着以内に入った牝馬は07年2着ダイワスカーレット、11年3着マルセリーナ、12年1着ジェンティルドンナ、16年2着ジュエラーといずれも桜花賞馬に輝いており、母を超えても不思議ではない。

 オハナ(美浦・堀宣行厩舎)は祖母に安田記念、マイルチャンピオンシップ勝ちのノースフライトを持つ血統馬らしく、2戦ともにマイル戦でV。東京の新馬戦で上がり3ハロン最速の33秒6を発揮し、前走の菜の花賞も余力十分に差し切った。昨年のクイーンCで5着に終わった現1600万下の全姉ハナレイムーン同様に小柄な牝馬で、体質もまだしっかりしていないが、状態が整えば末脚は驚異だ。先月、この世を去った祖母にうれしい報告ができるか注目したい。

 賞金400万円の馬では、テトラドラクマ(美浦・小西一男厩舎)の巻き返しに期待がかかる。前走のフェアリーSで1番人気に支持された素質馬。1コーナーで接触するなどロスの多い競馬でリズムを崩し、しまいの伸びを欠いて6着に敗れたが、1着から0秒5差と大きくは負けていない。その勝ち馬プリモシーンとは2戦目の未勝利戦でも対戦。今回と同じ東京マイルで、クビ差の2着と接戦を演じた。地力は重賞級といっていい。その直後に臨んだやはり東京マイルの未勝利戦では5馬身も突き抜けた。ここならチャンスは十分あるはずだ。

 レッドベルローズ(美浦・鹿戸雄一厩舎)はデビュー2戦目のフェアリーSで0秒2差の3着。こちらもスタートで立ち遅れる不利があったが、直線は外から鋭く伸びてきた。初戦は東京マイルで快勝しており、巻き返してもおかしくない。

 ナラトゥリス(美浦・加藤征弘厩舎)は新潟の初戦で、のちの芙蓉S勝ち馬サンリヴァルにタイム差なしの3着。2戦目に勝ち上がると、前走の赤松賞で勝ち馬マウレアから0秒1差の3着に入った。2カ月半と間隔があいたが、2週続けて長めから追われ、態勢は整いつつある。1800メートルで勝っており、スタミナを求められる展開ならなおいいタイプだろう。

 ソシアルクラブ(栗東・池添学厩舎)も魅力たっぷり。母にオークス、ジャパンCなどGI・6勝のブエナビスタを持つ超良血で、京都マイルの初戦は鮮やかな差し切りだった。前走の阪神JFは8着に敗れたが、マイナス12キロと馬体を大きく減らした影響があったのかもしれない。間隔をあけて立て直しており、経験を積んだ血統馬の成長は侮れない。

 フィニフティ(栗東・藤原英昭厩舎)は京都マイルのデビュー戦で好位から余裕たっぷりに抜け出した。3カ月ぶりの実戦となるが、調整は順調そのものだ。富士S勝ちのほかGIで2着3回のステファノスを全兄に持つ血統馬が、1度実戦を経験し、上昇著しい。

 アルーシャ(美浦・藤沢和雄厩舎)は東京マイルの初戦こそ2着に敗れたが、上がり3ハロンは33秒5と鋭い伸びを披露。前走は中山マイルの大外(16)番枠から好位押し切りを飾ったように、末脚、センスともに非凡だ。クイーンCで06年コイウタ、16年メジャーエンブレム、17年アドマイヤミヤビと近2年の連覇を含め3勝を挙げているクリストフ・ルメール騎手が、引き続き手綱を取るのも頼もしい。

 モデレイト(美浦・和田正道厩舎)は500万下の2戦ともに2着に好走し、東京コースでも結果を残している。マイルは初戦の7着以来で距離延長が鍵となりそうだけに、1991年スカーレットブーケ、96年イブキパーシヴ、05年ライラプスとクイーンC3勝を誇り、4日の東京新聞杯をリスグラシューで制して波に乗る武豊騎手との初コンビに期待がかかる。

 そのほかフェアリーS4着のハトホル(美浦・本間忍厩舎)、未勝利戦勝ち後の500万下で3着のキャッチミーアップ(栗東・河内洋厩舎)、フェアリーSは7着だったが、東京マイルの初戦でオハナにクビ差2着のライレローズ(美浦・古賀慎明厩舎)など好勝負になりそうな面々が並ぶ。

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