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財務相戦後最長の麻生太郎氏 副総理も歴代1位更新中 派閥後継は?

2/12(月) 8:13配信

産経新聞

 財務相として戦後歴代1位の在任記録を12日に更新した麻生太郎副総理兼財務相。平成24年12月の第2次安倍晋三政権発足以来、一貫して安倍首相を支えている。自身が率いる自民党麻生派(志公会)は党内第2派閥に躍進し、「安倍-麻生」ラインは盤石にみえる。しかし足元の麻生派内には課題も多く、政権中枢と派閥領(りょう)袖(しゅう)の「1人2役」は困難が伴っているようだ。

 第2次安倍政権発足で副総理兼財務相に就任した麻生氏は、副総理としては27年5月21日、祖父・吉田茂元首相の第2次、3次内閣で副総理だった林譲治氏の876日を抜いて単独1位となった。こちらも在任1875日で、歴代最長記録の更新を続けている。

 昨年の衆院解散の決断前など節目では安倍首相と2人きりで会談するなど強固な関係を築いている。安倍首相は周囲に「私と麻生さんは日米同盟のようなものだ」と語る。

 麻生氏に対しては「首相再登板」への野心があるのではないかとの臆測が流れることもある。しかし、昨年7月、山東派などと合流して党内第2派閥になった際は「安倍政権をど真ん中で支えていくという点については一点の乱れもない」と強調。安倍首相の任期満了に伴う今年9月の党総裁選は「安倍3選」を支持する見通しだ。

 安倍首相との関係で不安は見当たらない麻生氏だが、麻生派内は「ポスト安倍」ならぬ「ポスト麻生」への不安がある。

 18年の発足当初は15人だった麻生派は、昨年の合流で59人に拡大した。ただ、強烈な個性を持つ麻生氏頼みの色合いが強く、急拡大したゆえに「大派閥の運営経験が誰にもない」(ベテラン)のが現状だ。

 結束のほころびを物語る事態も生じた。約40人が出席した石破茂元幹事長主宰の派閥横断型勉強会「さわらび会」が1月25日に開いた会合に、麻生派からも3人が出席した。麻生派幹部は「決して看過できない」として、3人に厳重注意した。

 77歳の麻生氏の有力な後継者もはっきりしない。麻生派所属の河野太郎外相は昨年8月の外相就任以降、中国や韓国に対する毅然(きぜん)とした言動が評価を得ている。当選8回で麻生氏の後継とも目され、本人も将来的な党総裁選への出馬の意欲を隠さないが、派内では「人望が薄く今の姿勢では難しい」(幹部)との見方がもっぱらだ。

 「議員や秘書らが会って食事をともにしながら意見交換する時間の積み重ねこそがお互いの信頼醸成の基礎で、結束の源だ」

 日頃からそう説く麻生氏だが、結束がいったん揺らげば、他派閥の草刈り場となりかねない。(小川真由美)

最終更新:2/12(月) 8:13
産経新聞