ここから本文です

移住促進へ温泉施設改修 矢吹町健康センター

2/12(月) 10:02配信

福島民報

 福島県矢吹町は「あゆり温泉」を備える町健康センターを宿泊可能な施設に改修し、2018(平成30)年度から移住促進に向けた「お試し居住」が体験できる施設として活用する。さらに町内の空き家調査を始め、空き家の売却や貸し出しを希望する所有者と移住希望者を橋渡しする「空き家バンク」事業に着手する。お試し居住と空き家バンクで定住人口の増加を目指す。 

 町健康センター内の大広間を3部屋に区切り、1部屋に3、4人が宿泊できるように改修する。国の地方創生拠点整備交付金の補助を受け、約6700万円で整備する。サウナも新設する計画で、温泉を楽しみながら町に一定期間住み、移住を考えてもらう仕組みをつくる。「お試し居住」の間、基幹産業の農業に理解を深める一環として体験プログラムの実施も検討している。 
 同センターは日帰り温泉施設として、1991年にオープンした。東日本大震災では露天風呂の設備が一部損壊する被害もあったが無料開放し、断水で入浴できない町民に喜ばれた。温泉は美肌の湯として人気を集め、現在までに348万人以上が利用している。 
 同センター周辺には商業施設やあぶくま高原道路矢吹中央インターチェンジ(IC)があり、移住定住の拠点として再整備する。 
 移住希望者の受け皿となる空き家調査も実施する。国の地方創生推進交付金を活用し、2018年度予算に事業費約700万円を計上し、町内の空き家の数や状況などの実態を調べる。2019年度を目標に「空き家バンク」事業を開始し、町のホームページなどで利活用できる空き家を紹介する。 
 町の人口は1995年の1万9075人をピークに減少し、2015年国勢調査では1万7370人となった。町の人口ビジョン推計では2040年には1万4700人程度となる見通しで、移住定住策で人口の減少幅を抑える狙いがある。町は旧奥州街道に並ぶ「大正ロマンの館」や酒蔵など歴史的建造物と調和したまちづくりに力を入れている。町外から訪れた人に町の魅力を知ってもらい、活性化に弾みをつけたい考えだ。 
 野崎吉郎町長は「今後も移住定住に向けた効果的な施策を推進し、選ばれる町、住んで良かった町を目指していきたい」と話している。 

福島民報社

最終更新:2/12(月) 10:27
福島民報