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虐待を受けたマイクは祖父のもとへ 保護観察の母親は厳密に監視されることに

2/12(月) 6:02配信

ホウドウキョク

母親のボーイフレンドから虐待を受けていたマイク(4歳男児・仮名)。

CAC(Child Advocacy Center)でのインタビューが重要な証拠となって逮捕につながった。

【画像】通報から措置までのフローチャート

(詳細は中編:「マイクから聞き出した虐待の証拠。母親たちの逮捕へとつながった」)

里親制度でマイクは祖父のもとへ

マイクの虐待が明らかになった時点で、ケースワーカーはブロンクスの家庭裁判所へと出向き、再度正式にマイクと乳児の養育権剥奪を申請し、判事により里親制度へ入る許可を得る。

アメリカでは、里親制度に子供が送り込まれた場合、できる限り親族の元で子供を養育する方がよいとしているため、ケースワーカーはまず、近い親族から里親候補を探していく。

見つかった場合はkinship foster careと呼ばれる親族間里親制度となる。マイクの場合は当然、祖父とその妻が里親と認定され、養育権を与えられた。一方の乳児も母親側の親族が里親になった。

子供が里親制度に入れられた場合、最終的な目標は必ずreunification、つまり保護者の元へ帰ることである。そのため、保護者は子供が戻ってくるためにクリアしなければならない条件を家裁の判事から与えられる。それはParenting Skills Training (育児能力講習)、drug treatment(薬物治療プログラム)、もしくはCounseling(カウンセリング)への強制参加などである。

子供が里親制度に入った時点で、子供と家族はFoster Care Agencyのケースプランナーによって監督され、他のvisitation(訪問)などの条件を決められる。6ヶ月ごとのService Plan Review Conferenceというレビューで保護者の進捗状況を確認し、子供がいつ親元に戻れるのかを検討していく。

NY市の場合、22ヶ月のうちの15ヶ月以上、子供が保護者の養育から離れていた場合には、ケースワーカー、およびケースプランナーに親権剥奪の申請をするように指示が出される。親権剥奪された場合には、子供はadoption(養親縁組)に出されることになる。

マイクの母親のボーイフレンドは逮捕後に起訴され、刑務所へ送られたが、母親は刑期なく保護観察で釈放された。母親はParenting Skills Training (育児能力講習)とCounseling(カウンセリング)への参加を判事より命じられ、家裁、ケースワーカー、そしてケースプランナーによって厳密に監視されている。

今後、命じられたサービスへのコンプライアンス、また生活態度や度重なるインタビューにより、母親はマイクや乳児との面会を認められ、少しずつ子供達との信頼関係の修復を試みていくのだろう。

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最終更新:2/12(月) 6:02
ホウドウキョク