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受験は万全な体調で=失敗しないための対策は

2/12(月) 17:03配信

時事通信

 大学受験の本格的なシーズンに入った。受験日が迫ると、受験する大学周辺のホテルや旅館、駅などには、親元を離れて泊まりがけで臨む受験生の姿を見かけることが増える。あまり経験したことのない一人旅で受験する生徒もいるだろう。これまでの努力の成果を十分に発揮するためにも、体調管理を含め異常を感じたときの対処法を知っておきたい。

ホテルスタッフと病院にも

 「毎年330人近くの受験生がここを利用されますが、必ず1人くらいは、微熱を出すなど体調を崩して近くの病院を緊急受診されます」。近隣の国立大学の受験時期には、宿泊客のほとんどが受験生になる「オークラフロンティアホテルつくば」(茨城県つくば市)宿泊サービス課の眞鍋晃課長は、こう話す。こうした受験生は、フロントに体調不良を訴えてくることがほとんどで、不安を軽減するためにホテルのスタッフが同行して病院に向かうことも多いという。
 「心理的な不安の方が大きいのかなと思います。幸いなことに、診察を受けて重病だったというケースはまだありません。ただ、診察を受ける際には健康保険証かそのコピーは必要ですし、タクシー料金を含めて1万円程度はかかります。このような事態に備えて予備のお金と家で使っている風邪薬や胃腸薬を持参しておくことを勧めます」と眞鍋課長はアドバイスする。

加湿対策をしよう

 ほかにも注意したいことがある。暖房の利いたホテルの部屋は乾燥していることが多く、喉などに痛みを感じたり、風邪(感染線上気道炎)になりやすくなる。その対策として同ホテルでは、加湿器を積極的に貸し出している。眞鍋課長は「加湿器がない場合には、浴室のバスタブや洗面台に湯を張ってドアを開けておいたり、ぬらしたタオルを軽く絞ってベッドの枕元に掛けておいたりするのも加湿の手段として有効です」と言う。

直前の感染症に注意

 健康管理面で、医師のアドバイスは大切だ。長年、海外渡航者や長期滞在者の健康管理に携わってきた東京医科大学病院渡航者医療センターの濱田篤郎教授は「今後の人生に大きな影響を与える受験を控えて、ストレスを感じるのは当然だろう。その一方で、直前に感染する恐れのある病気にはできるだけの警戒を心掛けてほしい」と強調する。
 濱田教授が警戒を呼び掛けるのは、インフルエンザを含めた風邪とノロウイルスなどによる下痢など消化管障害の二つ。インフルエンザやノロウイルスは症状が厳しく、直前に発症してしまうと受験自体が難しくなるからだ。
 「今からできることは、まず手洗いの徹底や部屋の加湿だ。効果について議論はあるが、うがいやマスクの着用を励行する。食事についても、生ものを避けて消化の良い料理を食べるようにしたい。当たり前と思うことがほとんどだが、やるだけの効果はあるはずだ」

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最終更新:2/12(月) 19:29
時事通信