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北野武監督が語る映画論「映画監督は料理人」

2/12(月) 1:40配信

ニッポン放送

元芸人で映画パーソナリティとして活躍するコトブキツカサが、昨年に映画監督・北野武に単独インタビューした際の思い出を振り返った。

コトブキは、昨年末に発表された「日刊スポーツ映画大賞」を受けてニッポン放送で行われた映画特番のMCを担当。この番組内でのインタビューで北野監督に単独インタビューを行った。映画パーソナリティとしての仕事で、監督に会うのは3回目だが、マンツーマンで話を聞くのは今回が初めてだったという。

最初は2015年公開の映画『龍三と七人の子分たち』でのインタビュー。この時は、出演者数名と一緒に行う取材だったため、じっくり話を聞く機会はないまま終了。2度目は、かつてフジテレビで放送されていた「オモクリ監督」。この番組は芸人がさまざまな テーマでショートムービーを撮影し、審査員が最優秀作を選ぶというもの。“ビートたけし”が審査委員長でゲスト3名が審査員。コトブキはローラ、オダギリジョーと共に出演したという。

「番組の終盤、最優秀作品を選ぶとなった時に、たけしさんはオダギリジョーさん、ローラさんを差し置いて僕に『どれにする?』と聞いて来てくれたんです。「(映像がメインの番組だから)映画の仕事をしている君の意見を聞きたい」というリスペクトを感じた。あの時のたけしさんの気遣いが忘れられない」と振り返った。

そして今回はマンツーマンで単独取材。第30回日刊スポーツ映画大賞で石原裕次郎賞を受賞した映画「アウトレイジ 最終章」の話題はもちろん、北野監督がこれまで語ってきた“映画論”について、これまでにはない独特な緊張感を感じながらインタビューを行った。

映画監督・北野武は『役者に過剰な演技をさせないで撮る』ことが有名だが、これについて聞いてみると「映画監督は料理人。役者の演技は、築地から新鮮な魚を仕入れてくるのと一緒。最初から変な味がついている魚は調理しにくいだろ?」と答えたという。

自然体を重視して撮影しながらも「役者によるアドリブはあまり好まない」という噂もある北野監督。しかし今回の『アウトレイジ 最終章』では、前作から出演している西田敏行がアドリブを連発。この情報をコトブキが直接ぶつけると、北野監督は「困っちゃったよ。西田さんのアドリブはすごく面白かったんだけど(編集で)全部切ってやったよ」と笑いながら回答。

さらに「映画製作で最も楽しい瞬間は?」という質問には「一番は“編集”。料理を作っている時は楽しい。だけど、一番ドキドキするのは食べてもらう時。お客さんに映画を観て満足してもらえる時だね」と答えたという。また、「料理の腕を磨くためには、何より実際に料理をすることが大事。だからこれから映画業界を目指す若い人は、評論ばかりを勉強したりするよりも、とにかく現場」という言葉が印象に残っていると振り返った。

(Webラジオ「コトブ キツカサのオールナイトニッポンi」第27回より)

ニッポン放送

最終更新:2/12(月) 1:40
ニッポン放送