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【GINNEZ インタビュー】リスナーにとっての“運命共同体”のような存在でありたい

2/12(月) 17:02配信

OKMusic

昨年10月にドラマーが脱退し、3人体制となったGINNEZ。さらに前進していくという想いと決意を余すことなく詰めた最新シングル「LIGHT SHIP」で、バンドは新たな旅路へと出航する。

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──2017年3月にリリースした前作ミニアルバム『HELLO』ですが、改めてどんな作品になったと思いますか?

原田:いろんなきっかけをくれた作品になったなという印象です。カラオケ配信や街頭ビジョンで流していただいたのは初めてのことだったので。また、約1年間『HELLO』の曲たちと一緒にライヴをしていても、未だに挑戦できることがあるし、これからもどんどん育っていくと思います。

矢野:リード曲になっている「ハロー」はライヴでは欠かせないGINNEZの代表曲になっています。その他にも「少年」や「夜明け前の約束」などもライヴで一体感を作れる曲になっていて、ライヴをしながら曲が育っていった印象です。

天野:作り始めた時は意識してなかったのですが、昨年の10月にドラムが脱退して、その時の心境と楽曲が自分たちに重なって。背中を押す曲だとか、別れの曲だとか。そういう意味で、よりメッセージ性が濃く出た作品になったと思います。僕もツアーの中でお客さんと一緒に育てていった感覚はありますね。“こうしたほうがもっと聴き入ってくれるかな?”とか、“盛り上がってくれるかな?”とか。聴いた人からは“あの曲のここが好き!”みたいな声もたくさんもらえたりして嬉しかったです。

──約1年振りのリリースとなるシングル「LIGHT SHIP」は、3人での新体制になってから初めての作品ですね。

原田:メンバーの脱退は僕らにとってはとても大きな出来事でした。それでもバンドは止めたくなかったので、その気持ちを込めた作品にしようと。

天野:再出発の想いも込めているので半端なものは作りたくなくて、3曲とも勝負できる楽曲を作りたいなと。それと、新体制で不安なのは僕たちだけではないので、聴いてくれるリスナーの人から“GINNEZ、もっと良くなったね!”とか安心する声を聞きたいし、“とにかくこっちは大丈夫! 安心してついてきて!”っていう意思を示したかった。

──「LIGHT SHIP」は“船”がキーワードになっている曲ですが、現在のバンドの状況や、それに対する想いからできた楽曲なのでしょうか?

原田:舵を切る人や帆をあげる人、他にもいろんな人がいて、初めて船は進める。バンドも同じことが言えると思うんです。もともと『Light Ship』という自主企画をしていたので、そのテーマソングのようなものも作りたいなとも思っていたのですが、なかなか書けずにいて。メンバーが脱退して、それでも前へ進もうとチームの意志が固まった時に“今なら書ける!”と思い、メロディー、歌詞を作っていきました。今のGINNEZの決意や覚悟を伝えられる曲になったと思います。

天野:本当に、リアルな自分たちの心境、メンバーが抜けて不安定な現状でも恐れず前に進む決意や覚悟を巧が歌詞を書いてくれて。今だからこそ作れる曲が作れたなと思います。

矢野:まさに今の俺たちに相応しい曲っていうか、新体制でこれから歩んでいくっていう決意を込めた曲になりましたね。

──「LOSER」はライヴを想像させるようなみんなで歌える部分もあって。“LOSER”というタイトルだったり、《負け犬が主人公ってドラマチック》というフレーズだったり、再起というか、奮い起こすような楽曲だと思いました。

原田:この曲はライヴをとても意識して作りました。ライヴバンドとして経験を重ねてきたので、CDからライヴをイメージできる曲になればと思って。歌詞については“困難から逃げてもいい、負けてもいい。ただ、最後に勝つために何をする?”っていう問題提起をして、僕がその問いの答えを書いたという感じですかね。“目標や夢に対して真っ直ぐ進むことが難しいなら、少し遠回りしよう。遠回りした分だけ自分の器は大きくなるから、この遠回りを楽しもうよ”っていう僕なりの答えを書きました。ですが、これは僕の考えにすぎないので、聴いてくれた方の感じ方がこの曲の答えだと思っています。

──広がりを見せるバンドサウンドが印象的な「afterglow」は、曲間のギターのフレーズや“石ころ”“夕焼け”というフレーズがどこか懐かしさや切なさを感じました。制作の際、メンバー間ではどのようなことを共有していたのですか?

原田:学生時代の頃に見ていた夕焼けや地元の風景をイメージしながら音や歌詞を入れていった感じなんですけど、僕は楽曲のイメージを伝える時は風景描写が多くて。今回もそんな感じで、“夕焼け”とか“校庭”とか。なので、いつもメンバーには苦労かけてると思います(笑)。

天野:出来上がった歌詞を見てから、学校の放課後の校庭とかをイメージしてベースを付けました。

矢野:度々出てくるギターのフレーズは夕方の鐘の音っぽい感じをイメージして作りました。切なさは結構意識しましたね。

──今作でそれぞれ挑戦したことは?

原田:今回も歌い回しは時間をかけました。ファルセットの雰囲気や、引っかかりのある歌い方とか。歌の表情が豊かになるように心掛けています。

矢野:「LOSER」はかなり音作りにこだわりました。今まではあんまりエフェクトとかを使わないようにしたり、男らしい音にこだわってやってきたんですが、今回は楽曲にインパクトを持たせる意味でも挑戦してみました。

天野:「LOSER」の間奏のベースは16分で、めっちゃ早く弾いてみました! 挑戦!

──全体を通して、バンドを見つめ直して、前に進み続けていく意思を感じた一枚でした。

原田:まさにそういう一枚にしたかったので、それを感じ取ってくれて嬉しいです。「LIGHT SHIP」の歌詞にもありますが、リスナーにとっての“運命共同体”のような存在でありたいと思っていますし、そんな一枚になってくれればと思っています。

矢野:逆境を跳ね除けるような、前向きな曲を作りたいとも思っていました。3曲とも表情は全然違うんですが、そのどれもが新体制に向けて作った曲で、“3人でも続けていく”っていう意思、決意がこもっています。

天野:バンドって変化し続ける生きものだなと思っていて、僕たちにも変化するタイミングが訪れたんだなって。でも、変わっていく中で変わらない大事なものを持ち続けることがすごい重要なので、メンバーの脱退がなければこのCDはできてないかもしれない…って思ったらやっぱり作れて良かった。変わっていけて良かった。変化するきっかけをくれた一枚だなと思います!

取材:高良美咲

OKMusic編集部

最終更新:2/12(月) 17:02
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