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高齢者「体力の限界」「もう、こりごり」 金沢などで除雪協力デー

2/12(月) 1:29配信

北國新聞社

 金沢市が「除雪協力デー」に設定した11日、市内各地で住民が生活道路に残る圧雪との格闘を続けた。高齢者の多い地区では人手が足りずに除雪がままならず「筋肉痛で体力の限界だ」「もうこりごり」との声が漏れる。1月中旬以降に相次いで襲った寒波で、業者に依頼する費用が尽きかける町会も出ており、13日にかけてさらに大雪の恐れがある中、住民の疲労の色が濃くなっている。

 大工町周辺では、住民らが汗だくになって道の圧雪を取り除いた。通り沿いで飲食店を経営する和田潔さん(71)は「毎日雪かきで嫌になる」とうんざりした表情で話した。

 大工町町会によると、地区は高齢者が多く、11日の作業では道路の圧雪を取り除き切れなかった。岩井幸吉町会長(80)は「住民の人海戦術では限界があり、残りは業者に頼む」と話した。

 町会連合会と雪かきボランティア協定を結ぶ学生らの6団体は、若い力を求める声に応じ、助っ人として各地で作業に当たった。太陽が丘地区で歩道の除雪に取り組んだ北陸大サッカー部の江原駿平副主将(21)は「地域の役に立ち、いいトレーニングにもなる」と明るい表情で雪をどかした。

 相次ぐ大雪で、除雪費の不足に苦悩する町会もある。香林坊2丁目の細い路地を除雪した香林坊双葉会は、除雪業者の発注費用が約100万円となった。中村和衛町会長(66)は「プールしてきた分でやりくりしてきたが、これ以上雪が降ると持たない」と話した。

 住宅街の路地脇には、捨て場のない雪がうずたかく積み上がる。此花地区で除雪に当たった荒町2丁目町会の米林栄一町会長(65)は「除雪車は来ないにしても、雪を排雪場に運ぶトラックくらいは行政で手配してほしい」と注文を付けた。

 山野之義金沢市長は長坂3丁目の自宅周辺で午前8時すぎから4時間程度、住民らとともに付近の生活道路の除雪を行った。山野市長は「国や県としっかり連携し、除雪に備えたい」と語った。

 除雪協力デーは加賀市と宝達志水町でも行われた。宝達志水町では初めて、加賀市では旧加賀市と旧山中町が合併した2005年以降で初めて実施された。小松市では、同市消防団第2芦城分団員12人が、管轄地区にある1人暮らしの高齢者宅約30軒を訪ね、玄関前の雪を除いた。白山市でも市の呼び掛けに応じて除雪が行われた。

北國新聞社

最終更新:2/12(月) 2:24
北國新聞社