ここから本文です

友禅柄のスケートボード完成 金沢の作家太田さん、五輪種目で工芸美発信

2/12(月) 1:29配信

北國新聞社

 金沢市の伝統工芸士と、漆器などの企画製造を手掛ける加賀市の会社が、加賀友禅柄のスケートボードを完成させた。13日に横浜市で開幕する展示会で発表後、全国のスポーツ用品店に並ぶ。競技が2020年東京五輪の正式種目に採用されて注目を集める中、国内外のスケートボード愛好者に石川で培われた工芸の美を伝える。

 友禅柄スケートボードを制作したのは加賀友禅作家太田正伸さん(54)と、工芸を生かした生活雑貨などを提案する清雅堂で、加賀友禅の伝統文様がスポーツ分野で活用されるのは珍しいという。

 伝統工芸をスポーツ用品に取り入れたいと清雅堂が企画し、太田さんが文様のデザインを担当した。布地に描かれた友禅を特殊なシートに写し取り、木製のボードに貼り付けて加工した。

 友禅の伝統柄である色鮮やかな鳳凰(ほうおう)柄、ぼたんと花車の絵柄をはじめ、割り付け模様に山吹を描いた3種類を作った。足を乗せる表面はモノクロ、車輪の付いた裏面はカラーで仕上げ、ジャンプなどの技を決めた際、裏側の鮮やかな文様が見えるようになっている。

 サイズはやや小ぶりの「街乗り」仕様となり、ファッション小物やインテリアとしての需要も見込む。

 同社はこれまで、「風神雷神図」や浮世絵をあしらった金箔(きんぱく)貼りのスケートボードや、職人が手作業で蒔(まき)絵(え)のデザインを施した漆塗りのボードなども企画してきた。成田空港内の店舗やスポーツ用品店で提案しており、伝統工芸の味わいが「日本らしい」と、特に海外の愛好者から好評を得ている。

 今回、友禅の華のある鮮やかな色彩が加わることになり、スケートボード競技関係者の関心も高いという。太田さんは「加賀友禅の文様はスポーツをはじめ、多彩な分野で活用の可能性がある。海外の方に気軽に取り入れてもらいたい」と期待を寄せる。

 友禅柄のスケートボードは13~15日に横浜市で開かれる国内最大級のボード類の展示会「インタースタイル」で発表後、販売される。

北國新聞社

最終更新:2/12(月) 2:24
北國新聞社