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MRJ「想定外の大問題起きてない」三菱航空機・福原副本部長インタビュー

2/13(火) 15:18配信

Aviation Wire

 2月6日から11日まで開かれたシンガポール航空ショー。トレードデーは9日までで、多くの企業は7日までに大型発表を終えていた。民間機については、2大航空ショーのパリやファンボローのような大型案件の発表はなかった。

 リージョナルジェット機では、最大手であるエンブラエルが開発中のE190-E2の飛行試験機(登録番号PR-ZFU)を展示。ボンバルディアは100-150席クラスとリージョナル機よりやや大きい「Cシリーズ」のうち、ラトビアのエア・バルティック(BTI/BT)のCS300(YL-CSG)を、スホーイはスーパージェット100-95LR(97006)を出展していた。

 一方、三菱航空機が開発中のリージョナルジェット機MRJは、実機やモックアップ、模型の展示はなく、競合となるエンブラエルの隣にブースを構えるのみだった。

 リージョナル機の主戦場は北米や欧州で、アジア市場は発展途上にある。一方で、インドネシアのように島々を結ぶニーズもあり、既存機の置き換え需要が今後成長する可能性が高い市場だ。

 三菱航空機の福原裕悟・営業本部副本部長に、顧客からの反応や開発の進捗、設計変更を反映した試験機の投入時期などを聞いた。

── 飛行試験が1700時間を超えたが、顧客の反応は。

福原氏:1年前に納入延期を発表したので、顧客に情報を密に伝えていくことが大事だ。1700時間は、飛行試験の時間的、内容的な中間点を過ぎた目安になると思う。

 アジア市場は将来性がある。シンガポール航空ショーは、潜在顧客と直接話せる貴重な機会でもある。

── 進捗は描いている通りか。

福原氏:飛行試験は課題を解決し、トラブルを出していくもの。想定外の大問題は起きていない。

 4機の飛行試験機を飛ばしているが、サポート部門のメンバーもモーゼスレイク入りしている。課題を解決することが、顧客へ納入後に行うサポートの練習にもなっており、顧客とも情報を共有している。

── 設計変更を反映した飛行試験機は、いつごろ試験に投入するのか。

福原氏:今年の年末に向けて投入していく。設計変更を反映した飛行試験機は2機で、機体の成熟度を上げる。お客様には待っていただくが、信頼性を高くして不具合の少ない機体を引き渡したい。

── MRJの契約面で見ると、スウェーデンのリース会社ロックトンとの契約が基本合意(LOI)から進んでいない。今後の交渉をどのように固めていくか。

福原氏:飛行試験は順調に来ているので、確信度を上げていくのが大事だ。今回のスケジュールで予定通り進めていく。

Tadayuki YOSHIKAWA

最終更新:2/13(火) 15:18
Aviation Wire