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高梨、会心ジャンプで銅確保=断ち切った大一番の弱さ〔五輪・スキージャンプ〕

2/13(火) 0:40配信

時事通信

 気温マイナス10度を下回り、強風が吹き荒れる厳しい環境。メンタルの強さも試された試合で、高梨が持てる地力を出し切った。K点を軽々上回る103.5メートルを2本そろえ、3位を確保。着地した直後、険しい表情が一転、はじけるような笑みに変わった。「目標の金メダルには届かなかったけど、一番いいジャンプができた」
 1回目は伊藤が追い風に泣かされた直後、高梨の番になって有利な向かい風に。幸運を味方に飛び出し、3位につけた。雪が舞い始めた2回目は会心のジャンプ。控えめな高梨が笑顔で両腕を掲げ、あふれる感情を表に出した。
 今季ワールドカップ(W杯)は10戦未勝利。序盤で「今の自分の実力じゃ戦っていけないんだな、という現実を突き付けられている」と認め、トップとの差を埋めるための努力を重ねた。タイミングの遅れ、飛び出し後にスキーが早く開き過ぎる癖、重心の乗らない滑り。課題を一つずつ克服した。開幕時は、距離換算で1本のジャンプにつき10メートルほどの得点差をつけられたが、直近のW杯では数メートル差の接戦を演じるようになった。
 結果的に、表彰台の3人はW杯総合順位通りの成績。上位との差は本番までに詰め切れなかったものの、ひ弱さを指摘されてきた大一番で踏ん張った。「まだ自分は金メダルの器ではないと分かった。まだまだ競技者として勉強しないといけない」。重圧から解放されたような表情だった。(時事)

最終更新:2/13(火) 1:05
時事通信