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「高卒でモデル目指す」女子高生、夢実現の期限は27歳

2/13(火) 18:00配信

神戸新聞NEXT

 「高校を卒業した後はフリーターになってモデルを目指します」。力強いまなざしで夢を語るのは、兵庫県三田市内の公立高校3年のナナミさん(17)=仮名。学校では校則を守って化粧はしていない。でも休みの日はばっちりメーク。全身を黒の洋服でまとめ、大人っぽい雰囲気を漂わせる。

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 家は三田の田舎で、外で走り回る元気な子でした。中学校まではいとこのお兄ちゃんのお下がりの服がほとんど。男の子みたいな感じで、おしゃれとはすごく遠かったですね。

 中学に入ると、かわいい服に憧れたんですけど必要なかった。普段は制服ですし、休みの日も部活で忙しかったので。校則も厳しかったですしね。眉毛はそらない、髪の毛は肩にかかれば結ぶ。スカートの丈は膝の下、爪も短く…。まあ、守るのが当たり前だと思ってました。

 でも、高校で田舎から街に出てくると、雰囲気が違いました。休みの日に同じ学校の友達と遊ぶと、ティーン雑誌に出てくるような服を着てる子が多かった。

 一番ショックだったのは、1年の冬に彼氏に振られたことですね。家がお金持ちの彼氏で、着てる服や靴のブランドを自慢してくるような人でした。別れる前に「何で化粧せえへんの?」「もっと服に気を使いや」って服装や見た目のことを強く言われて。当時はすごく好きやったんで、悔しかったんです。

 見返してやりたいと思って、振られたその日にドラッグストアで初めて化粧道具を買いました。お小遣いとお年玉をつぎ込んで。学校から家に帰ったら毎日、インターネットでメークのやり方を調べて練習しました。目が奥二重なのがコンプレックスだったんですけど、ばんそうこうを細く切ってまぶたに貼り付けるだけで、ぱっちり二重になれた。自分が変わっていくのがうれしかったですね。

 モデルに興味を持ったのは3年の春です。友達の紹介で撮影モデルを始めました。髪形や服装、メークで全く変わるし、新しい自分に会えるのが新鮮でした。夏に将来のことを考えたんですけど、お金もかかるし、大学に行きたいとも思わなかった。だから取りあえずフリーターになります。時給の高いパチンコ屋とかでバイトして、東京に行く資金をためたいです。

 母親が昔、女優のオーディションの最終選考まで進んだみたいで、身内の反対で夢を諦めたそうなんです。私には「好きなようにやりなさい」って言ってくれてます。夢を追い掛けられる期限は27歳と思っています。だから27歳になっても駄目だったら諦めます。それまでは、やりたいことをやって生きていきたい。(山脇未菜美)

 ■何でおしゃれするの?

・自分の新しい一面を発見できるのがうれしい

・化粧や服は自分をかわいく見せる“よろい”

・会員制交流サイト(SNS)に写真をアップすると反応がある

最終更新:2/13(火) 18:27
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