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羽生結弦、練習リンクで初滑りはトリプルアクセル&ガッツポーズ締め

2/13(火) 4:04配信

スポーツ報知

 フィギュアスケート男子で66年ぶりの五輪連覇を狙う羽生結弦(23)=ANA=が12日、練習リンクで初滑りをした。15分で切り上げた練習の最後に突如3回転半ジャンプ(トリプルアクセル)を跳び、復調をアピール。95日ぶりの公の場での滑りは、アクセルとガッツポーズで締める15分の「羽生劇場」だった。男子ショートプログラム(SP)は16日に行われる。

【写真】ガッツポーズしながら会場を引き揚げる羽生

 リンクを降りた羽生は、両手でガッツポーズを作った。何度も1回転のジャンプを繰り返し、軽めの調整で終えると思われた開始10分過ぎ。それまでとは明らかに違うスピードで加速すると、高く強く宙へ舞った。突如披露した得意のトリプルアクセルを故障前と変わらぬ美しさで成功させると、大きくうなずいた。着氷で負担がかかる右足を気にするそぶりはない。すぐにクールダウンに入り、40分の練習枠を早々に切り上げた。

 15分の「羽生劇場」だった。午後6時15分に会場入りし、同7時5分にサブリンクに足を踏み入れた。テレビカメラ15台、スチールカメラ50台、報道陣100人が見守る中、昨年11月9日のグランプリ(GP)シリーズ・NHK杯前日練習以来95日ぶりの公式練習をスタート。氷の感触を確かめるように、優雅な滑りを見せた。開始7分にJAPANのジャージーを脱ぐと、まずは1回転トウループ。次は2回転。1回転のサルコー、フリップ、ルッツ、ループを計6本。ハーフアクセルからトリプルアクセルと、全種類10本のジャンプで締めた。

 曲かけの順番が回ってくる直前に、中央でお辞儀。「お疲れさまです。ありがとうございます。明日お願いします」と、笑みを浮かべて足早にミックスゾーンを駆けていった。国際オリンピック委員会(IOC)がロゴや商標に厳しく、前回のソチ五輪同様「くまのプーさん」のティッシュケースは封印。新相棒は白いショートケーキだった。

 13日はメインリンクでの練習後に会見を行う予定。一緒に練習した同学年の田中刑事(23)=倉敷芸術科学大大学院=の「大丈夫?」という問いかけに「大丈夫」と応じるなど、順調に回復している様子だ。11日に拠点のカナダ・トロントから韓国入りしたばかり。「どの選手よりも勝ちたいという気持ちが強くあるし、どの選手よりもピークまで持って行ける伸びしろがある。自分にうそをつかないのであれば、やはり連覇したい」と話した絶対王者は、16日の男子SPへ徐々にペースを上げていく。(高木 恵)

 ◆羽生の故障経過

 ▽17年11月9日 NHK杯前日午後の公式練習で4回転ルッツを跳んだ際に転倒し、右足首を負傷。

 ▽10日 病院で「右足関節外側靱帯(じんたい)損傷」の診断を受け、NHK杯欠場。

 ▽12日 日本スケート連盟を通じ「10日間は絶対安静と医師から言われた。その後3~4週間で元に戻るとみているが、まだ、あくまでも予定」とコメント。

 ▽中旬 拠点のカナダ・トロントへ戻る。

 ▽12月10日 スケート連盟に送られたメッセージで「まだ痛みがあるため、氷上練習はできていません」。小林フィギュア強化部長が代読。

 ▽13日 「靱帯を損傷していることが分かりました」と談話。

 ▽14日 「腱(けん)と骨にも炎症があるため、治るスピードが速くはありません。いつから練習を再開できるかは、まだ決まっていません」と明かす。

 ▽18日 全日本選手権欠場を発表。

 ▽24日 五輪代表入りが決まる。

 ▽18年1月16日 小林フィギュア強化部長が「1週間ほど前に」氷上練習を再開したことを明かす。

 ▽2月2日 平昌五輪団体戦を回避し、個人戦2連覇に照準を合わせることが判明。

 ▽11日 韓国入り。

 ▽12日 16日のSPに向け、試合会場の地下にある練習リンクで初練習。

最終更新:2/13(火) 8:42
スポーツ報知