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平昌五輪 原 「陰の男」から主役に フリースタイルモーグル男子

2/13(火) 7:55配信

産経新聞

 日本勢でただ一人の決勝進出。男子モーグルの最終滑走を待つ間、原は震えるどころか血気にはやっていた。

 「早く滑りたいと思っていた。優勝しか頭になかった。金メダルしか取りたくなかった」

 1回目のエア(空中技)で安定した着地を見せると、そこから一気に加速。やっかいなコブを制し、2回目のエアもきれいに決めた。ゴールを抜けると、右のこぶしを強く振り上げる会心の滑りだった。

 フリースタイルスキーで日本男子初のメダルとなる銅。大会前まで、同世代で世界選手権を制した堀島の陰に隠れていた20歳が、世界一を争う場で主役に躍り出た。

 この日は決勝2回目で12人中トップのスコアをマーク。好戦的な滑りは最後まで変わらなかった。難解なコブを柔らかな膝のクッションで乗りこなし、「滑っているときは楽しくて楽しくて仕方がなかった」。板の先は上を向くことなく、ひたすらゴールへと加速し続けた。

 ライバルの堀島が世界で先に結果を出す中、他日を期して苦手なエアに磨きをかけた。強化したのは空中で板をつかむグラブ。「スキー留学させてくれた両親のためにも、五輪でメダルを掛ける姿を見せたい」という一心で、自身の長所を伸ばすことだけに専念した。強い思いは、平昌での悲願のメダルにつながった。

 原は「堀島と世界の金、銀メダルを独占したい」と語ったことがある。五輪でライバルを超えた今、日本のエースとしての滑走が始まる。(五輪取材班)

最終更新:2/13(火) 7:55
産経新聞