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特殊詐欺認知件数1233件、3年ぶり増 キャッシュカード詐取急増 埼玉

2/13(火) 7:55配信

産経新聞

 県内で昨年発生したオレオレ詐欺などの特殊詐欺事件の認知件数は、特殊詐欺事件として統計を開始した平成23年以降、2番目に多い1233件になったことが県警のまとめで分かった。キャッシュカードをだまし取る手口が急増したことが一因になったとみられ、県警は注意を呼びかけている。 (宮野佳幸)

 ◆“被害総額”6000万円増

 県警生活安全企画課によると、昨年1年間の被害額は19億536万円で、前年比1億9622万円減となった。一方で、認知件数は同261件増の1233件。23年以降最も多い26年の1254件から2年連続減となっていたが、増加に転じた。

 振り込め詐欺の中で、オレオレ詐欺が同271件増の809件で全体の約3分の2を占めた。その中でもキャッシュカードをだまし取る手口が約4割の325件だったという。

 キャッシュカードをだまし取る詐欺は、特殊詐欺全体では計351件発生。28年には110件で、3倍以上に増加した。カードを使って引き出された額は4億3850万円で、窃盗事件の被害として分類されるため、特殊詐欺の被害額と合わせると合計23億4386万円となり、被害総額は前年比約6千万円増になった。

 県警は詐欺対策として、金融機関などでの水際防止策を推進。昨年1年間の防止件数は前年比296件増の1102件で、13億3993万円の被害を食い止めた。

 一方で、警察官らをかたって被害者宅を訪れ、キャッシュカードなどを盗む「職権盗」事件が多発。28年には15件だったのが、昨年は76件で5倍以上になった。県警は、犯人らが金融機関などでの水際防止策を避けていることが増加の要因だとみている。

 ◆多発警報を開始

 詐欺対策として、県警は今年から特殊詐欺被害が多発している地域を対象に、特殊詐欺多発警報の発表を開始。約1カ月間、防災無線などを使い、振り込め詐欺などに対する注意喚起を行う。

 2月1日に宮代町で発表されたのを皮切りに、9日には富士見市でも発表。宮代町では1月に親族を名乗るオレオレ詐欺被害が4件発生、富士見市では2月8日までに還付金名目でキャッシュカードをだまし取る手口の詐欺被害は6件確認された。

 県警は「知らない電話には出ないような対策が第一。番号の通知機能や自動録音装置がある電話を使うなどしてほしい」と呼びかけている。

最終更新:2/13(火) 7:55
産経新聞