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沙羅、号泣銅!ソチの“雪辱”「最後は自分を信じて跳べた」

2/13(火) 6:01配信

スポニチアネックス

 ◇平昌冬季五輪 ジャンプ女子個人ノーマルヒル(2018年2月12日)

 女子がノーマルヒル(ヒルサイズ=HS109メートル)で行われ、高梨沙羅(21=クラレ)が銅メダルを獲得した。17歳で臨んだ初出場の14年ソチ五輪では4位に終わり表彰台を逃したが、2度目の五輪で悲願のメダルを獲得した。伊藤有希(23=土屋ホーム)は9位、岩渕香里(24=北野建設)は12位、勢藤優花(20=北海道ハイテクAC)は17位だった。

 メダルを確定させる着地を決めると両手を上げてガッツポーズ、そのまま無意識のうちに体の前で両手を合わせていた。「飛び終わった瞬間、ホッとして涙が出ました」。日本女子ジャンプ初の五輪メダル。伊藤、岩渕らに出迎えられて「おめでとう」と祝福を受けた。

 1回目を終えて前回のソチ五輪と同じ3位につけた。「不安もあったし、緊張もあって、よからぬことも浮かんできたけど、最後は自分を信じて飛べた」。飛び出した瞬間に分かった。「ここに来て一番いいジャンプを飛べた」。103・5メートルを飛んでトップに立ち、2人を残してメダル獲得が確定した。

 続くアルトハウス(ドイツ)に抜かれ、最終ジャンパーで今季W杯7勝のルンビ(ノルウェー)は110メートルの大ジャンプ。「金メダルを獲ることはできなかったですけど、自分の中でも記憶に残る。競技人生の糧になる貴重な経験をさせてもらいました」と高梨の表情は晴れやかだった。

 14年ソチ五輪の涙の敗戦から、平昌に向けてどんな状況でも勝てる対応力の習得に着手した。動じない心と技術。「最終的に勝負を決めるのは人間力」という信念の下で大学に進学し、化粧の楽しさに目覚め、運転免許を取ってドライブでの気分転換を覚えた。最近ではバラエティー番組でブルゾンちえみのネタを完全コピーして仲間に披露。視野の狭かった17歳の少女は、大人のアスリートへ進化した。

 今季はルンビやアルトハウスら海外勢が台頭し、五輪を前に勢力図は一変した。今季W杯は10戦未勝利。追われる立場から追う立場に変わったが、平昌入り後も気負いない笑顔が目立った。「前回より緊張した」という2度目の五輪だったが、女子ジャンプのパイオニアでもある山田いずみコーチからは「顔がいい。ソチの時の顔よりも私は今の顔が好きだよ」と言われていた。「私はまだよどんでいる。キラキラ輝ける女性アスリートになりたい」と話してきた高梨。表彰台で浮かべた曇りのない笑顔が、4年間の成長を物語っていた。