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【船木和喜 分岐点】沙羅、頭の位置に“らしさ”無駄な空気抵抗受けず

2/13(火) 10:20配信

スポニチアネックス

 ◇平昌冬季五輪 ジャンプ女子個人ノーマルヒル(2018年2月12日)

 まずは重圧に負けず、前回獲れなかった五輪のメダルを獲得した高梨選手に拍手を送りたい。

 平昌に入ってのジャンプは“らしさ”を感じさせた。らしさ、とは踏み切り直後の頭の位置。上方向に向く頭を、前方向へと修正する動きがスムーズで素早かった。これによって無駄な空気抵抗がなくなった。結果的にスキーが上がってくるタイミングと、体が前に出るタイミングが一致し、いい風を捉えることができた。

 一方で、上位2選手との差を感じたのも事実。特に優勝したルンビ選手とは筋力差や、空中での技術に差を感じた。あくまで推察だが、高梨選手はW杯で勝ち続けてきた。他の選手は高梨選手に勝つために、男子選手の技術を盗んだり、筋力アップを図ったりと工夫をしてきた。それが今季、結果に表れたのではないだろうか。

 高梨選手はまだ若い。今季感じたものは、次の五輪までの“宿題”にすればいい。目標の金メダルに向けて、さらなる進化を期待したい。 (98年長野五輪スキージャンプ2冠)