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<五輪モーグル>原大智 エア鍛えて銅 日本勢が存在感

2/13(火) 19:52配信

毎日新聞

 12日に行われたフリースタイルスキーの男子モーグル決勝は、これまでワールドカップ(W杯)でも表彰台に立ったことがなかった原大智(日大)が、日本の男子モーグルで初となる銅メダルをつかんだ。上位12人による決勝2回目を1位で通過し、6人に絞られた3回目でもミスなくまとめて3位に入った。日本勢は遠藤尚(忍建設)、堀島行真(中京大)も2回目に進むなど、存在感を見せた。

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 選手層が厚くなった要因を、2011年からナショナルチームの指導に当たる城勇太コーチは「コミュニケーションが取りやすくなり、選手のニーズに応じて合宿が組めたこと」と語る。06年のトリノ五輪から前回のソチ五輪まではカナダ人のコーチが技術も身体トレーニングも指導したが、ソチ五輪後は日本人コーチが指導に当たり、意思疎通が容易になった。

 ナショナルチームは平昌を見据え、4年計画で強化を進めてきた。ソチ後の3年はシーズンオフの期間にエア(空中技)の難度を上げるため、助走の姿勢、踏み切り、空中での演技、着地と、一つ一つの動作を基礎から徹底的に見直した。

 そして、五輪1年前の昨年は「実践の年」。初めて6、7月に2度、山形・月山(がっさん)で雪上合宿を張り、夏の定番となっているプールに飛び込むウオータージャンプでは確認できない、斜度がある雪面への着地の精度を磨いた。例年は秋に海外で初めて雪を踏んでいたが、城コーチは「それではシーズン開幕までに時間が足りなかった。だから、なるべく雪上の時間を多く取った」と説明する。

 原は元々、ターンには定評があり、エアが課題だっただけに、この強化方針がぴたりと合った。実戦に近い形で踏み切りの練習を繰り返し「前は10本飛んだら全部違う形になっていたが、8本ぐらいは同じ踏み切りができるようになった」。今季に入ってからは空中で板をつかむ「グラブ」の動作にも磨きをかけ、「平昌にぎりぎり間に合った」と城コーチ。結果、決勝でエア点は、3回の滑走すべてで15点前後の高得点をマーク。選手、スタッフ一丸となった努力が、五輪の舞台で実を結んだ。【平本泰章】

最終更新:2/13(火) 20:12
毎日新聞