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<五輪フィギュア>北朝鮮ペアの南北融和の曲 韓国国民注目

2/13(火) 20:28配信

毎日新聞

 【金秀蓮、平昌(ピョンチャン)・神足俊輔】平昌冬季五輪は14日、フィギュアスケートのペアが始まり、北朝鮮のリョム・テオク、キム・ジュシク組が出場する。2人は今季、大会の上位入賞者が競技終了後に披露するエキシビションで、南北融和を歌った北朝鮮の歌謡曲「パンガプスムニダ」を使っている。軽快な調べは朝鮮半島で広く知られ、韓国内では「あの曲を使うのか」との声も上がっている。

 「パンガプスムニダ」は「お会いできてうれしいです」の意味で、訪韓した際に北朝鮮が披露する公演や、北朝鮮を訪れた外国人の歓迎の際に歌われることが多い。北朝鮮との交流に積極的だった1990年代後半から2000年代前半の金大中(キム・デジュン)政権下で、韓国にも認知されるようになった。

 「同胞の皆さん 兄弟の皆さん このように会えてうれしいです」「統一を祝う日も遠くはないね」と歌い、平昌五輪に合わせて訪韓した北朝鮮の三池淵(サムジヨン)管弦楽団も、公演で演奏した。

 2人は北朝鮮の代表22人のうち唯一、参加表明前から出場権を得ていた。今年1月に台北で開かれた4大陸選手権では銅メダルを獲得し、同大会のエキシビションでパンガプスムニダを使った。大会後、韓国内には「平昌五輪を意識しているのでは」との声が聞かれるようになった。

 2人が平昌五輪で、この曲を準備しているかは不明だが、フィギュアはシーズンを通じて同じプログラム(構成)で滑るのが一般的で、上位入賞すれば会場に流れる可能性がある。

 北朝鮮で生まれ、朝鮮戦争を契機に韓国に移り住んだ祖父が口ずさんでいるのを覚えているという金(キム)ミンギョンさん(57)は「南北融和の願いが込められたこの曲で演技するのは、すごくいいと思う」。開会式があった平昌五輪スタジアム近くで買い物をしていた大学生の車(チャ)ヒョニさん(23)も「北朝鮮の歓迎歌として知っている。エキシビションで使うのも面白そう」と期待する。

 一方、会社員の安昌錫(アン・チャンソク)さん(41)は「北の歌でテンポが自由でない印象。歌詞のように、本当にうれしいのかどうかは分からないね」と語った。

最終更新:2/13(火) 20:39
毎日新聞