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岡田麿里「型にはまらない感情描きたかった」、「さよ朝」完成披露で制作振り返る

2/13(火) 22:12配信

映画ナタリー

劇場アニメ「さよならの朝に約束の花をかざろう」の完成披露イベントが本日2月13日、東京・新宿バルト9にて開催され、メインキャストの石見舞菜香、監督・脚本の岡田麿里、プロデューサーの堀川憲司が登壇した。

【写真】「さよならの朝に約束の花をかざろう」ポスタービジュアル (c)PROJECT MAQUIA(他7枚)

本作は、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「心が叫びたがってるんだ。」で脚本を手がけた岡田の初監督作品。10代半ばで外見の成長が止まり数百年生き続ける、“別れの一族”と呼ばれるイオルフ族の民マキアと、幼くして両親を亡くした人間の少年エリアルの絆を描く。

「企画は5年前からあった」と言う岡田は「堀川さんから『いつか岡田麿里を100%さらけ出した作品を観てみたい』と言っていただいて。100%ってなんだろうと考えたとき、100%自分が観たい作品なら近付けられるのかもと思い、堀川さんに『監督をやらせてください』とお願いしました」と企画の成り立ちを説明。テレビアニメ「凪のあすから」「花咲くいろは」でも岡田と仕事をしている堀川は「岡田さんの小説を原作にした作品を作りたいぐらいに思っていたんですが」と笑い、「飲み屋で『監督をやらせてください』とお願いされたとき、岡田さんはすごく緊張されていて。刺し身用の醤油を小皿に入れようとして、机にまき散らしてました」と暴露する。

初監督作品でファンタジーを選んだ理由について岡田は「昔観てワクワクした劇場アニメにファンタジーが多かったというのと、監督をやらせてもらえるということでいつもと違う表現をしたかった。今回、総作画監督の石井百合子さんや美術監督の東地和生さんといったスタッフの皆さんと直接話し合うことができて、繊細にキャラクターの感情を切り取れると思ったんです。型にはまらない感情を描いてみたかった」と述懐。続けて「凪のあすから」「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」といった自身が脚本を手がけた作品を挙げ「キャラクターの時間経過が違うことで生まれる物語が好きなんです。それを掘り下げたかった」と語った。

マキア役の石見はオーディションを振り返り「キャラクターの絵を見ていない状態で、設定のみ教えてもらいオーディションをしました」とコメント。自信がなかったと言う石見に対して岡田は「気が付いたらオーディション用の台本に『見つけた』と書いてました」と石見の演技に惹かれたことを明かす。岡田の言葉にうれしそうな笑顔を見せた石見は「自分でイメージしたマキアちゃんに近付けたいと思って背伸びをして声を出していたんですが、監督が『舞菜香ちゃんのままでいい。そのままの声がマキアだから』と言ってくれました」と話した。

MCから完成品を観た感想を聞かれた石見は「マキアは私だけで演じたわけではない。総作画監督の石井さんもキャラクターの感情になって描くと言ってらっしゃって。その話を聞いたとき、みんなの全部が詰まっているんだなと感じました」と回答。同じ質問に岡田は「作品って生き物なんだなと思いました。最後の追い上げの期間というのがあるんですが、そのときのスタッフの熱量がすごくて。最後の2、3カ月で作品が変わったんです。私はいつも脚本なので一番最初に入って最初に抜けてしまうポジションでした。今回、監督をやらせていただいて一番最後までみんなと一緒にいられたことがうれしかった」と監督というポジションだから得られた感慨を語った。

「さよならの朝に約束の花をかざろう」は2月24日より全国でロードショー。キャストには石見のほか入野自由、茅野愛衣、梶裕貴、沢城みゆき、細谷佳正、佐藤利奈、日笠陽子、久野美咲、杉田智和、平田広明らが並ぶ。

最終更新:2/13(火) 22:12
映画ナタリー