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<国民栄誉賞>互いの強さたたえ 羽生・井山の挑戦続く

2/13(火) 21:26配信

毎日新聞

 国民栄誉賞を13日に授与された将棋の羽生善治氏(47)と囲碁の井山裕太氏(28)=本因坊文裕(もんゆう)。表彰式の後、東京都内のホテルでそろって記者会見した両者は、囲碁や将棋に注目が集まることを喜びながら、更なる目標を見据えていた。【丸山進、最上聡】

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 同賞の受賞は25、26例目で囲碁、将棋界では初めて。表彰式では安倍晋三首相からすずり箱などを贈られたお礼に、羽生氏は将棋盤と駒、井山氏はミニチュアの囲碁セットを贈った。

 記者会見では、両者は時折、表情を緩めながら質問に答えた。

 羽生氏は永世7冠、井山氏は2度の7冠同時制覇という偉業を達成し、共にトップを走り続ける。互いの強さについて、羽生氏は「独創的な手を打つことと、結果を残すことを両立させている」、井山氏は「長年活躍を続ける中でも向上心、新しいことに挑戦する姿勢を常に持っている」とたたえ合った。

 両者は「囲碁界も将棋界も、長い歴史があり、背景を含めて評価してもらった」と口をそろえる。そのうえで、羽生氏は「将棋がコミュニケーションの手段、生活に潤いを与えるものとして、この先も継続していけばうれしい」、井山氏は「世界的にも普及している囲碁が国境を超えたつながりに、お役に立てたらいい」と語った。

 羽生氏は17日に朝日杯将棋オープン戦準決勝で藤井聡太五段(15)との対局を控えている。井山氏は5~8日に国際棋戦LG杯朝鮮日報棋王戦の決勝で惜しくも敗れたが、今後も国内のタイトル戦、世界戦が続く。

 羽生氏は「藤井五段は公式戦では初顔合わせで、私自身も張り切って心待ちにしています」と抱負を述べた。井山氏は「自分には伸び代がある。世界のトップ棋士は自分にないものを持っていると感じることは多いが、世界戦で結果を残したい」と飛躍を誓った。

最終更新:2/14(水) 0:17
毎日新聞