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(朝鮮日報日本語版) 平昌五輪:玄松月氏、ソウルで「光明星3号発射」祝う曲を披露

2/13(火) 9:52配信

朝鮮日報日本語版

 北朝鮮芸術団「三池淵管弦楽団」の玄松月(ヒョン・ソンウォル)団長は11日、ソウル・国立劇場で行われた同芸術団公演の最後に、自ら北朝鮮の歌『白頭と漢拏は私の祖国』を歌った。8日の江陵公演時は観客席で見守るだけだったが、この日は文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の妹・金与正(キム・ヨジョン)党中央委員会第1副部長の前でマイクを握ったのだ。

 韓国政府は当初、この歌を公演演目から外してほしいと要請した。「太陽朝鮮」など北朝鮮の金一族を称賛する内容だったからだ。だが、北朝鮮側は歌詞を変えてでも歌うと主張した。

 この曲は、北朝鮮が事実上の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「光明星3号」発射に成功した直後の2013年、牡丹峰(モランボン)楽団の新年音楽会で最初に演奏された曲だった。これまで大衆に向けて公開されたことはなかった。北朝鮮は当時、舞台の両側に長距離ロケット「銀河3号」の模型を登場させた。11日の公演では舞台の後ろに設置された大画面に2000年と07年の南北首脳会談で金正日(キム・ジョンイル)総書記が金大中(キム・デジュン)・盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領とそれぞれ握手する場面が映し出された。東亜大学のカン・ドンワン教授は「北朝鮮がこの曲にこだわったのは、自主統一を浮き彫りにして韓米を引き離そうという意図があるからだ」と話す。

 玄松月団長ら北朝鮮芸術団は12日、京畿道坡州市内の都羅山にある南北出入事務所を通り陸路で北朝鮮に帰った。芸術団が出境審査のため南北出入事務所に到着した時、脱北者のキム・リョンヒ氏が姿を見せ、「みんな気をつけて帰れよ」「家(平壌)にすぐ帰してくれ」と叫んだ。同氏は2011年に中国を経由して韓国に来たが、「ブローカーにだまされて韓国に来た」と主張している。

 一方、金与正氏が9日の平昌五輪開会式で太極旗(韓国国旗)掲揚や愛国歌(韓国国歌)演奏時に起立したことが遅ればせながら話題になっている。