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限定された条件下でしか育たない!? 甘くないカカオの実態

2/13(火) 17:40配信

ウェザーニュース

 明日2月14日はバレンタイン。すっかり日本の行事として定着し、バレンタイン市場は毎年盛り上がりを見せています。

 そんなバレンタインに欠かせないチョコレートですが、原料でもあるカカオに重大な危機が迫っているようです。

◆崩れる需要と供給のバランス◆
 勉強や仕事で疲れた時、小さなチョコレートを食べるだけでも不思議と癒やされますよね。チョコレートがないと生きていけない!そんな人も中にはいるかと思いますが、実は今、世界的に見てもチョコレートの需要と言うのは上がってきているようです。

 特に、中国やインドなど人口の多い国からもチョコレートの需要が増えているため、供給とのバランスが崩れつつあります。

それならば、単純にたくさんの国でカカオを作ればよいのではないか、と思いますよね。しかし、カカオの生産が追いつかないのには、こんな理由が関係していたのです。

どこでも生産できるわけではない

 カカオの樹は、以下の様なごく限られた条件下でしか育つことができません。

 ・平均気温27℃以上
 ・年間を通じて気温の上下の幅が狭い
 ・1日の平均日照時間が5時間~7時間
 ・降水量が年間2000mm以上の高温多湿
 ・土壌は水はけが良い所(ココアラボより)

 これらの厳しい条件をクリアし、カカオの生産が出来るのは、西アフリカ・中南米・東南アジアの一部。その中でも、コートジボワール、ガーナ、インドネシアはカカオの生産量TOP3と言われています。

 では、これらの地域でカカオが大量生産できないのはなぜなんでしょうか?

◆生産者の高齢化と減少◆
 カカオ生産を絶やさないためにも、本来であれば若い世代に継承していかなければなりません。しかし、若い世代の人たちは、カカオよりも効率的に収益があげられる農産物の栽培を希望するため、継承できずに生産者は年々高齢化。

 近年ではカカオの栽培自体をあきらめてしまう農家が増えてきているようです。

◆生産地の天候変動◆
 カカオの生産量減少に拍車をかけるかのごとく、生産地では異常気象に悩まされています。カカオの生産量トップの西アフリカは、1年の平均気温が26℃前後で、4~7月、10月~11月に雨が多いという天候パターンが長年繰り返されていました。

 この環境こそがカカオには適していたのですが、近年異常高温が続いています。気温の上下が激しくなると、繊細なカカオの樹は枯れてしまいます。西アフリカに限らず、中南米や東南アジアも異常高温、さらには異常多雨に見舞われており、生産量を上げたくても思うように上げられない状況にあるのです。

感謝の気持ちも

 生育条件が厳しく、栽培も難しい。さらには生産者の減少傾向にあるなど、カカオの意外な実態を知ると、チョコレートも味わって食べなくては…という気持ちになりますね。

 今年のバレンタインは、好きな人への愛情と共に、カカオ農家の方たちへの感謝の気持ちもどうか忘れずに。

ウェザーニュース