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東急田園都市線「地下区間」 運行トラブル防止へ、点検作業こう変わる!

2/13(火) 6:20配信

乗りものニュース

点検できるのは深夜の約2時間

 東急電鉄が、2017年秋に田園都市線の地下区間で相次いだ停電トラブルを受け、検査体制の強化を図ります。2018年2月7日(水)の未明、東急電鉄はその田園都市線の地下区間で実施する新しい点検作業の様子を、報道陣に公開しました。

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 今回公開されたのは、田園都市線の渋谷駅ホーム付近で行われた夜間点検です。

 東急電鉄が行っている点検作業は、「日中作業」と「夜間作業」の2種類あります。日中作業は電車を運行している時間帯に実施。列車が走り去ってから次の列車が来るまでの時間を使って、点検を繰り返します。

 これに対して夜間作業は、終電から初電までの電車が走っていない時間帯を使って集中的に行うもの。東急電鉄は、地上区間では日中作業と夜間作業の両方を行っていますが、地下を行く区間では電車が来たときに作業員が待避できる場所が少ないなどの問題があり、夜間作業のみ行っています。

 実際に点検作業が始まったのは午前2時頃。田園都市線の終電は渋谷0時42分発の鷺沼行きですが、すべての電車が車庫に入ったことを確認するまで点検作業ができないため、この時間になってしまいます。一方、初電は5時頃から運行を開始するため、列車運行の準備も考えると4時頃には作業を完了させなければなりません。時間との勝負です。

「みる」に加えて「さわる」でチェック

 まず公開されたのは、ホームの下を通っている高圧配電ケーブルの点検作業です。ケーブルはむき出しになって敷設されているわけではなく、線状に伸びるコンクリート製の箱(トラフ)に収められています。

 トラフは長さ1m弱ごとに区切られた「ふた」で覆われており、これを取り外すと数本束ねられたケーブルが姿を現しました。作業員はケーブルを目で確認しながら手で触り、傷がないかを確認します。

 ふた1個の重さは20kgで、作業員はこれをひとつずつ取り外してケーブルの状態を確認しなければなりません。また、ホームの下という狭い空間のなか、中腰の姿勢で目視と触手による点検を行うことになります。なかなかの重労働です。

 それだけではありません。ケーブルには交流6600Vの電気が流れています。作業員は絶縁ゴム手袋を装着してケーブルを触りますが、一歩間違えると感電事故につながります。細心の注意が必要な作業です。

 以前はトラフの外側を目で見て点検するだけでしたが、新しい点検方法では、こうした触手による点検が追加されました。関係者は「(触手点検は)レベルが全然違います。細かな部分まで確認することができます」と話します。ひと晩で点検できる距離は200m程度とのことです。

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