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スラブ、世界的に不足感。ブラジル産を米ミルが吸収

2/13(火) 6:02配信

鉄鋼新聞

 半製品・スラブの不足感が世界的に強まっている。有力サプライヤーが多いブラジル産が北米市場で「吸収」されており、相対的に価格が低いアジア向けにはオファー自体が出てきていない。現状のスラブ市況はトン当たりCFR530ドル程度だが、さらに切り上がる可能性がある。
 米国ではAKスチールが先月に主力拠点のミドルタウン製鉄所で転炉トラブルを起こし、操業率が低下。外部からスラブを買い付けることで減産影響を抑えようとする動きが出てきている。
 AKの減産は米国の熱延コイル市況がメトリックトン換算で800ドル近くにまで吊り上がる主因とされている。このため、より高値で売れると見た伯ペセム・スチール(CSP)は米向けのスラブ販売を優先させており、株主である韓国・東国製鋼向けにも供給が難しくなっている。
 スラブは世界全体でもサプライヤーが減少傾向にあり、新日鉄住金やJFEスチールといった日本勢も自社で使う鉄源が足りないため外販には慎重になっている。マレーシアで小型高炉からスラブを造っていたイースタン・スチールも再稼働の構想はあるものの実現性は高くないとみられ、構造的なスラブ不足は当面続きそうだ。

最終更新:2/13(火) 6:02
鉄鋼新聞