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カーリング・吉田知那美&夕梨花、交錯する姉妹の人生と紡がれた一家の絆

2/13(火) 18:44配信

VICTORY

14日に初戦を迎えるカーリング女子日本代表、ロコ・ソラーレには、正反対の性格を持つ姉妹が所属している。サードを務める姉・吉田知那美、そしてリードを務める妹・夕梨花だ。昔から仲の良かった姉妹は、カーリングを軸に交錯する人生を送りながら、一家の絆を深めてきた。知那美、夕梨花、そして母・富美枝さんの言葉とともに、その半生を振り返る――。(文=竹田聡一郎)

“動”の知那美、“静”の夕梨花。正反対の性格に生まれた姉妹

吉田家は三姉妹だ。
次女・知那美、三女・夕梨花の上に、長女の菜津季さんがいる。

「響きを大切に、たくさん呼んでもらえる子に育つように」という願いを込められた、いずれも三文字の可憐な名前を持つ三姉妹は幼少時代からカーリングに親しんできた。

「最初は菜津季が全国大会に出ていて、それに知那美や夕梨花を連れていく感じでした。だからカーリングの(現場の)雰囲気には慣れていたかもしれません。将来、オリンピックに出られるか? 思ってもなかったです。ないない」

そう朗らかに笑いながら否定するのは、自身もカーラーとして2002年の日本選手権で優勝した実績を持つ母・富美枝さんだ。笑うと少し猫目がちになるのは、知那美や夕梨花に共通する。知那美と夕梨花の小さな頃の話を聞かせてくれた。

「私が仕事で家にいない時に、ふたりでお留守番しながらよく遊んでましたよ。学校ごっこなら先生は知那美で生徒は夕梨花。昔から役割は決まっていたみたいです」

仲の良い姉妹ではあったが、性格はまったく逆らしい。「知那美が“動”で夕梨花が“静”。正反対」と富美枝さんは断言する。

「知那美は好奇心旺盛で、やりたいと思ったことはできるまでやらないと気が済まない子でしたね。自転車の練習を始めた時も、最初は後ろを持って手伝ってあげてたんですけど、夕方になって『また明日やろうね』って終わりにしても、そのままひとりで練習して『乗れるようになったー』って家に入ってきたことがありました。

逆に夕梨花は何をやるにもすごく慎重。口癖が『無理』で、自分の中で確かなものを確立するまで動かないから、知那美みたいな冒険はしない。タイプの違う2人(の姉)が上にいると、『こういうことやったら怒られるんだな』っていう空気を読む力がつくんですかね」

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最終更新:2/23(金) 12:59
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