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広辞苑にも登場「角打ち」の魅力とは?北九州ではしご酒 500円で…あまりの安さに驚き

2/13(火) 10:38配信

西日本新聞

 角打ち-。北九州市民にとってなじみ深い言葉が今年、10年ぶりに改訂された広辞苑(岩波書店)にお目見えした。「酒を枡(ます)で飲むこと。また、酒屋で買った酒をその店内で飲むこと」。四角い容器の枡に注いだ酒を飲むことが語源とされ、酒店の店先で立ち飲みするスタイルは、日本の四大工業地帯の一つで、労働者の街でもあった北九州市では日常の光景だが、かつては全国区ではなかった。それが、ついに…。新たな広辞苑が店頭に並んで程なく、角打ち愛好家でつくる「北九州角打ち文化研究会(角文研)」が開いた「角打ちラリー」に参加、その魅力を堪能した。

⇒【画像】お店の人との会話も角打ちの楽しみの一つ

 1月27日、ラリーは数人ずつ8班に分かれて、北九州市内や山口県下関市の酒店を回った。JR門司港駅近くの魚住酒店(北九州市門司区清滝)は、私の班の8人が入るといっぱいに。土曜日とはいえ時刻はまだ午後2時半すぎ。L字形のカウンターに並び、まずはビールで乾杯。冷蔵庫から瓶ビールを自分たちで取り出してジョッキにつぐ。日本酒へ進むと、枡に入ったコップへなみなみとついでくれた。

あまりの安さに驚き

 そろそろと口を付けていると、一緒に参加した角文研の滝川善博さん(69)が「諸説ある角打ちの語源の一つが、枡の角から飲むからというものなんですよ」と教えてくれた。

 この間、おつまみに湯豆腐、枝豆、いりこ、水菜と鶏肉のサラダが出た。これで締めて1人当たり500円。店主の魚住哲司さん(55)は「つまみはあくまでうちの台所から出す『お裾分け』なんです」。それにしても、あまりの安さに驚いてしまった。

 次に門司港駅から普通列車に乗り、門司駅で下車、有次酒店(同区柳町)に河岸を変えた。1923(大正12)年から続く老舗は地元の人たちでにぎわっていた。滝川さんが「角打ち店は酒屋さんなので早く開けて早く閉めるところが多いんです」と耳打ち。

 同店も午前8時開店。かつては、旧国鉄職員や工場などの労働者たちが夜勤明けの癒やしを求め、朝からにぎわったという。今でも退職したお年寄りたちが朝から集まる。

 ここでは焼酎を一杯飲み干すと、30分程度で店を後にした。滝川さんによると角打ちは長居しないのが基本。あくまで酒店での一杯飲みが作法という。

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最終更新:2/13(火) 10:38
西日本新聞