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バレンタイン間近!大量生産にはない味を「クラフトチョコレート」ブームの仕掛け人に聞く

2/13(火) 20:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

今年もバレンタインデーの季節がやって来た!チョコレートといえばここ数年注目されるのは「ビーン・トゥ・バー」というキーワード。ビーン・トゥ・バーとは、カカオ豆の選別・仕入れから加工・製造・販売までの工程を全て一貫して手がけるチョコレート作りのこと。手作りの良さを大切にするクラフトチョコレートの最新トレンドとは?

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時代の反逆者がスタンダードをつくる

「(この場所を選んだのは)今思うとちょっと冷や汗モノだなあと。素人ゆえの無知さが、結果として(成功につながった)」

そう言って笑うのは、ビーン・トゥ・バーチョコレート専門店「Minimal -Bean to Bar Chocolate- (ミニマル)」を展開する株式会社βaceの代表取締役、山下貴嗣(33)さんだ。山下さんは慶応義塾大学を卒業後、リンクアンドモチベーションでコンサルタントとして働いた後2014年にクラフトチョコレートの世界へ飛び込んだ。

中小ベンチャーから日本を代表する大手企業まで、さまざまな経営者と仕事をしていた山下さん。グローバル人材の育成などについて話す際、日本人の強みとは何かを考えるようになった。

そんな中、素材にこだわった丁寧なものづくりというクラフトのカルチャーに出合う。日本人ならではのきめ細やかさはクラフトとの相性がいいのではと考え、自身で挑戦したいと思うようになった。当時はワインやコーヒーもクラフトブームが始まっていたが、相対的に誰にでも味がはっきりと分かりやすいとの理由から、チョコレートへ照準を定めた。

店を構えたのは、渋谷駅から徒歩で約25分のところにある富ヶ谷。イメージしたのは、ブルックリン、東ベルリン、コペンハーゲンといった、尖ったカルチャーの発信地だ。住宅街近くという一見不便な立地に、周囲は反対した。

「街からちょっと外れた奥まったところに、ある意味時代の反逆者みたいな人たちが集まって面白いことをやりだして。それが時代のスタンダードになっていく。感度の高い、個性的な人たちが集まっているこの街が僕自身好きで。計算して(この場所に)出しました、と言えたらカッコいいんですけど、最後は感覚ですよね」

「自分が一番働けるときに、やりたいこと、そしてちょっと日本のためになることをできたら」とも考えた。

目標は「クラフトチョコレートを日本人的に再解釈して、世界で戦える日本のブランドをつくる」こと。チョコの原料であるカカオは農作物。季節の移ろいや産地、作り方によって味が変わる。香りや味わいの違いの繊細さを楽しめるところが日本人的だ、という。手作りならではだが、チョコの味は同じ種類でも微妙に変わる。

「言い訳でもあるんですけど、大量生産のために人工的に無理やり同じ味を作るより、味が変わる方がいいかな、と思っています」

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最終更新:2/13(火) 20:10
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