ここから本文です

「井戸水出ない」困った 県内、消雪装置フル稼働影響

2/13(火) 23:55配信

北日本新聞

 大雪が続く県内で、消雪装置がフル稼働している影響で、地下水の水位が低下している。13日は富山市や高岡市などの一部の民家や道路、駐車場で、生活に使う井戸水や消雪装置の水が出なくなった。住民らは降り続く雪に「早くやんで」と悲鳴を上げている。

 県によると、消雪装置の一斉稼働が続いて大量にくみ上げられると、地下水の水位が「安全水位」を下回り、地盤沈下や地下水の塩水化につながる恐れがある。13日は、県が水位を常時観測している富山市奥田北、高岡市能町、射水市作道(新湊)の全3地点で安全水位を下回った。

 高岡大和(高岡市御旅屋町)に隣接する駐車場では、消雪装置が地下水の水位低下で作動せず、従業員11人が朝から除雪に励んだ。1月中旬の大雪時にも水が出なかったという。宮本和宏営業一課長は「駐車スペースが確保できず、営業に大きな痛手となっている。これ以上、雪が降らないことを祈るばかり」と困り顔だ。

 井戸水を生活用水に使っている富山市町村1丁目の女性会社員(42)宅では、12日夜から水が出なくなった。「地下40メートルまで深く掘ってあるのに、出なくなるなんて」と驚く。地震に備え水を入れたタンクを用意していたので、トイレに使っているが、調理や入浴、洗濯はできない。「銭湯やコインランドリーを利用するしかないが、大雪で外出するのも大変」とこぼした。

 「まちのでんきやさん」として住宅関連の困り事に対応するK-DIC(富山市西田地方町)には、12日夕から13日にかけて「井戸水が出なくなった」という相談が3件寄せられた。応対した担当者は「水道を引くことを検討するお客さんもいた」と言う。

 道路の消雪装置も一部で作動しなくなった。県富山土木センターによると、富山市内の県道や県管理の国道では13日、消雪装置の井戸7カ所で水がくみ上げられなくなった。夕方までに2カ所が復旧した。

 砺波市でも市道の1カ所で水が出なくなった。南砺市では1月から水位低下で3カ所の装置がほとんど動かず、除雪車で対応している。富山市や黒部市には「井戸水の出が悪い」などの問い合わせが寄せられたという。

 地下水が安全水位を下回った日数は、昨年度は富山市奥田北が7日、高岡市能町と射水市作道はゼロ。今冬は13日時点で富山が24日、高岡が17日、射水が12日となっている。

 県環境保全課によると、下がった水位は、消雪装置が使われなくなると戻るが、地域によって地下水の流れ方が違い、高岡の観測地点は水位の回復が遅い傾向があるという。同課は「積雪がなくなったら水を止め、水を無駄に出しすぎないなど、節水に努めてほしい」と呼び掛けている。

北日本新聞社

最終更新:2/13(火) 23:55
北日本新聞