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フェルナンデス氏の金言、西武外国人勢を活躍に導く

2/13(火) 10:00配信

日刊スポーツ

<ニッカンスポーツ・コム/プロ野球番記者コラム>

 西武の宮崎・南郷キャンプに懐かしい顔がいた。球団OBのホセ・フェルナンデス氏(43)だ。1月に編成部国際業務駐米担当に就任。キャンプ初日から第2クールが終わる9日まで、チームに同行していた。「久しぶりに良い滞在ができたよ」。人懐っこい笑みを浮かべ、満足そうに米国へ帰っていった。

 滞在中は、宿舎や球場で同じスペイン語圏出身のメヒア、カスティーヨと会話する姿がよく見られた。何を話していたのか聞いてみた。「シーズンは長いからね。最初に話をしておきたかったんだ。メンタル面で集中してもらえればと思ってね」との答えだった。

 フェルナンデス氏は、米メジャー、韓国球界をへて、03年にロッテ入団で来日。その後、西武、楽天、オリックスを渡り歩き、計4球団で11年間、プレーした。通算打率2割8分2厘、1286安打、206本塁打、772打点を残した。ある球団を離れても、すぐに他の球団が欲しくなる好打者だった。日本球界、特にパ・リーグに精通した外国人選手だったと言える。だから、西武も駐米担当として迎え入れたのだろう。

 メヒアは「ホセさんは10年以上、日本でプレーした人。いろんな経験を話してくれた。打撃のことだけでなく、日本でプレーする上で、日ごろ、どういう行いをすればいいかという話をしてくれた。『文化の違いがあるのだから、それをリスペクトしなさい』ということだった」と、先輩の教えに感謝していた。

 私は15年ほど前、東欧で4年間あまり、働いたことがある。日本人はほとんどいないところで、インターネットはあっても、今のようにスマホはなかった。気軽に日本の家族や友人と交信することは出来なかった。正直、ホームシックにかかり、外に出るのも嫌になった時期もある。だが、自分なりに、その国の「文化」を理解し、受け入れられた後は、楽しい毎日だった。

 単に技術論ではなく、「文化」について触れたフェルナンデス氏のアドバイスは、異国でプレーする上で、もっと言えば、異国で生活する上で、とても有益だと思う。駐米担当として新外国人選手獲得に手腕が期待される。同時に、今季、メヒア、カスティーヨの2人が活躍すれば、その裏には同氏の存在があるはずだ。【西武担当 古川真弥】

最終更新:2/13(火) 11:19
日刊スポーツ