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中村「次は自分が決める」/スマイルジャパン連敗も、得点に貢献

2/13(火) 11:23配信

Web東奥

 負けはしたが、下は向かなかった。平昌冬季五輪のアイスホッケー女子・スマイルジャパンのFW中村亜実(30)=青森県八戸市出身=は12日のスイス戦、出場停止となったFW浮田留衣(21)に代わる形で主力に加わった。第3ピリオド、相手のゴール前で体を張ったガッツあるプレーで、日本が一矢報いる得点につなげた。試合後、中村は「次は自分が決めるつもりで行く」と前を向いた。

 スマイルジャパンは試合前日の11日夜、浮田の出場停止を初めて知った。初戦でゴールを決めた日本の得点源。チームに衝撃が走った。中村はスイス戦で浮田のポジションに入ることになり、「責任を果たし、死ぬ気でやろうと思った」。

 日本は第1ピリオドから攻め続け、シュート数は計38本。スイスの18本の倍以上を放ったが、決めきれなかった。中村も5本を放ったが、ことごとくキーパーの好セーブに阻まれた。

 0-3で迎えた第3ピリオド7分すぎ、日本の好機で中村の見せ場が訪れた。敵陣の前線でFW久保英恵(35)がパスを受けた場面。中村は相手ゴール前で体を張り、キーパーら守備陣の視界を遮った。中村らしい、パワフルなプレー。ゴールの隙間に久保がねじ込み、スイスの鉄壁を崩した。

 「ゴール前で泥くさく戦って役割を果たしてくれた」と、山中武司監督(47)は中村をたたえる。

 チーム最年長で、父が旧川内町(現むつ市)出身のFW小野粧子(36)=旧姓二本柳=は「メダルの可能性は消えたけど、試合は残っている」と、冷静に受け止める。五輪初勝利という目標も残っている。

 「どんな角度からでもゴールを狙えたのは収穫」と中村。「与えられたポジションを気負わずに楽しめた。次は自分が決めるつもりで行く」。

 リンクを引き揚げる中村に、初戦のような涙はなかった。

東奥日報社

最終更新:2/13(火) 11:26
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