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「50セント」のVIXトレードが結実-辛抱重ね資産2億ドルに急増

2/13(火) 12:50配信

Bloomberg

その手法が好きか嫌いかは別として、負け犬が一躍頂点に登り詰めた。CBOEボラティリティー指数(VIX)が吹き上げるのを辛抱強く待ち続けた結果、莫大(ばくだい)な利益を手に入れた。

先週の市場の混乱に乗じた最大の勝者の中に、VIXオプションに連動するアウト・オブ・ザ・マネー(OTM)を1枚約50セントで買っていた投資家がいる。マクロ・リスク・アドバイザーズ(MRA)のデリバティブ戦略責任者プラビット・チンタウォンバニッチ氏は、「50セント」として知られるこのトレーダーが2017年初めからの一連の取引で計2億ドル(217億円)近くまで資産を増やしたと推定する。ひと月で4億ドル相当振れた恩恵を受けたという。

チンタウォンバニッチ氏によると、同氏が「VIXエレファント」と呼ぶこのトレーダーは、ボラティリティ-上昇で恩恵を受けるためVIXのコール(買う権利)スプレッドを大量に取引しながらプット(売る権利)を売っていたが、差し引き4000万ドルの利益を得るため全てのポジションを閉じた。

「ある時点で50セントが30セントとなり、このトレーダーはいつものVIXオプション購入を抑えていた」が、「2月初旬、『50セント』の財産はもはや減りそうにないと見えた時、回収が始まった」とチンタウォンバニッチ氏は説明。

ただ、VIXオプション絡みでこうした利益を得ても、所有者には犠牲が大きく割に合わない勝利かもしれない。チンタウォンバニッチ氏は「50セントという固定された価格を一定の枚数(5万枚)に払うことに『50セント』が固執した理由は、年間のヘッジ予算が決まっていたためだろう」との見方を示した。

原題:‘50 Cent’ VIX Trade Just Paid Off to the Tune of $200 Million(抜粋)

Luke Kawa

最終更新:2/13(火) 12:50
Bloomberg