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メガソーラー設置規制条例 直接請求案を継続審査―伊東市議会

2/14(水) 13:25配信

伊豆新聞

 伊東市議会は13日、臨時会を開き、東海大教授の佐藤聖さん(61)=新井=の直接請求を受けて市が市長の意見書を付けて提出した大規模太陽光発電所(メガソーラー)の設置を規制する「国際観光温泉文化都市伊東における太陽光発電設備設置事業に関する条例」案を上程した。観光建設委員会に付託した後、市が20日開会の市議会3月定例会に同じ趣旨の規制条例案を提出することから、継続審査とすることに決めて閉会した。

 小野達也市長は直接請求の条例案についての意見書を読み上げ、制定に当たり修正や規則の制定の必要性が多岐にわたるなどとし、市も条例案を3月定例会に提出することから「制定の必要はないものと考えている」と述べた。

 請求代表者の佐藤さんによる意見陳述もあり、(1)条例制定の直接請求を始めた理由(2)これから20年間のメガソーラー問題で何を考えなければいけないか(3)条例の特徴-の3点を述べた。メガソーラー問題に対し「県知事が反対、市長も反対、県議も反対、伊東市議会も全会一致で反対している。なぜ解決しないのか疑問だった」と指摘し、行政手続き法などを例に挙げ、行政の進め方に対する不信感が直接請求の理由と説明した。

 火事と台風、大雨への心配、20年後の太陽光パネル廃棄問題への不安も語った。条例案は市全域を許可地域とすべきとしているため届け出制の条文は必要ない、設置工事完了後の設備の維持管理の計画、市長の許可制も盛り込んでいる、などと説明した。

 質疑も行われ、議員からは市長が意見書で「制定の必要がない」とした文言に対し、「住民の直接請求を真摯(しんし)に受け止めたとは言い難い。市長の真意を問う」とする質問もあった。小野市長は「直接請求の重みはよく分かっている。厳粛に受け止めている」と理解を求めた。

 佐藤さんは直接請求に向け市民有志の協力を得て署名活動を展開し、昨年12月27日に市選挙管理委員会に署名簿を提出。審査、縦覧を経て、1月24日の選挙管理委員会で有効署名数が法定の1229人を上回る4766人と確定した。

 【写説】直接請求した理由や条例案の特徴を述べる佐藤さん(中央)=伊東市議会議場

最終更新:2/14(水) 13:25
伊豆新聞