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羽生結弦「絶対に勝てる」 本番リンク練習で2種類の4回転ジャンプ5度成功

2/14(水) 5:00配信

デイリースポーツ

 「平昌五輪・フィギュアスケート男子・SP」(16日、江陵アイスアリーナ)

 フィギュアスケート男子の世界王者で14年ソチ五輪金メダリストの羽生結弦(23)=ANA=が13日、江陵アイスアリーナの本番会場で練習し、2種類の4回転ジャンプを計5度着氷した。世界歴代最高得点をマークした大会も、臨んだのは同じ2種類の4回転。絞り込んだ演技構成で五輪連覇へ挑む可能性が高まった。その後行った会見では、海外メディアを含む報道陣200人を前に「クリーンに滑れば絶対に勝てる自信がある」などと力強く思いを語った。SPは16日、フリーは17日に行われる。

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 世界中が彼の言葉を待っていた。ディフェンディングチャンピオンである羽生は、各国から集まった報道陣約200人を前に会見。「クリーンに滑れば絶対に勝てる自信がある。それ(構成)を何にするかは、これから徐々に調子を上げる中で決めたい」と話した。勝負の鍵を握る4回転については「たくさん選択肢がある」と明言を避けたが、連覇の自信が強くにじんだ。

 会見前の練習では、右足首の不安を一蹴するかのように、次々にジャンプを成功。この日跳んだ4回転はトーループとサルコーの2種類で、フリー「SEIMEI」の曲かけ中に決めた2本も含めて計5度降りた。

 五輪へと向かう今季、羽生はトーループとサルコー、ループ、そして昨年10月のロシア杯で初成功したルッツの4種類を用意していた。多種類の4回転を跳ぶ世界の流れを受けてのものだが、たとえこの日の2種類で戦っても、羽生には勝算がある。

 羽生が持つ合計の世界歴代最高得点は15年GPファイナルでマークした330・43点。当時の4回転ジャンプはこの日と同じ2種類で、フリーは3本の構成だった。練習から想定される今回のフリーでの4回転は、前半2本・後半2本の計4本に増える見込み。単純にジャンプの基礎点だけを計算すると、当時の得点を上回れる。

 また多種類に挑む場合よりもプログラム全体の完成度を上げられる可能性も高い。実際、右膝の不調によりループを封印し、同様の2種類で臨んだ今季初戦のオータムクラシックSPでは世界最高点を更新している。

 羽生の説明では2カ月ほど氷には乗れず、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を跳び始めたのはわずか3週間前だった。4回転に至っては、まだ2週間ほど。羽生が「計画に沿って臨機応変に自分のピークを作っていきたい。まだ時間はあるので、その時間を有効的に活用して、個人戦にピークが合うようにやりたい」と言うように、日を追って状態が上がっていくことは間違いない。

 「ただひたすらやるべきことをこなしてきたし、これ以上ないことをしてきた。何も不安要素はない。この場所でやれることをやりたい」。確固たる決意を持って臨む2度目の五輪。その場所に立てる高揚感と、わき上がる闘志を抑えながら、王者がラストスパートをかける。