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美帆 1000で今度こそ金!「もっと輝く景色を」残り2種目へ切り替え

2/14(水) 5:40配信

スポニチアネックス

 ◇平昌冬季五輪 スピードスケート女子1000メートル(2018年2月14日)

 女子1500メートルで銀メダルを獲得した高木美帆(23=日体大助手)が14日、2個目のメダルに挑戦する。12日は得意種目を1分54秒55で滑り、日本のスピードスケート女子個人最高となる銀メダルを獲得した。10年バンクーバー五輪に中学3年で史上最年少で代表入りしたが、4年後のソチは落選。試練を乗り越えて成長した元祖・天才中学生は、さらなる高みを目指し残り2種目に気持ちを切り替えた。

【写真】メダルセレモニーで銀メダルをかけ、笑顔で手を振る高木美

 銀メダルの余韻に浸ったのは1日だけ。この日の公式練習に参加した高木美は、もう次の戦いへと目を向けていた。他の日本勢と脚を合わせ、途中から1人でスピードを上げるなど約40分、自身の状態を確かめるように滑った。夜にはメダルセレモニーに参加。「メダルは重たい。重量的に」との感想を漏らしつつ、「まだ、五輪は終わっていないので、感傷に浸るのは自分の中では難しいというのが正直なところ。明日に(1000メートルが)迫っているので、最後にいろいろ思いをかみしめるのは五輪が終わってから」と再び緊張感を高めた。

 強国オランダの壁を突き破ったうれし涙はすぐ違う味に変わった。レース後は「もっと輝く景色を見てみたい」と欲望を口にした。1500メートルは1位ブストとは0・2秒差。スピード2種目を終え、オランダ人以外でメダルを獲得したのは高木美しかいないが、「金メダルを逃したという実感が湧いてきた」と悔しさが込み上げた。

 女子個人では98年長野五輪500メートル銅メダルの岡崎朋美以来の表彰台。向上心の塊のような23歳は20年ぶりとなる快挙にも慢心することはない。「あと2種目も滑れるのは大きい。団体追い抜きを頑張りたい」とメダルの量産に向けて切り替えた。

 14日は今季W杯3戦して全て2位の女子1000メートル、19日には世界記録を持つ団体追い抜き予選に挑む。1500メートルを終えた後の会見だった。「(金メダルの)ブストの方が強かったけれど、決して勝てないとは思っていない。オランダ勢も同じ人間。自分たちもできる」。女王が隣に座っていても関係ない。悲願の金メダルへ高らかに宣戦布告した。