ここから本文です

明石家さんまさんが妖怪人間だった頃

2/14(水) 7:01配信

神戸新聞NEXT

<1面コラム 正平調>

明石家さんまさんが昔、テレビのバラエティーで妖怪人間にふんし、歌っていた。今年で30、知っとるケのケ…◆言わんとするところはおよそ分かった。ええ年をして、まだこんなアホなことをやってますねん-。30歳という年齢は良くも悪くも真の“大人”の入り口なんや、と自虐のギャグに教えられた記憶がある◆いまはそれを形にして祝う時代、ということなのだろう。成人式ならぬ「三十路(みそじ)式」が広まっているという本紙夕刊の記事を読んだ。10日には三田市で開かれた。「社会人の成人式」との趣旨らしい◆ふるさとを離れた人にとっては、地元に戻るよい機会ともなる。20歳のときはとんがっていた彼や彼女も“ええ年”になって、イメージが変わっているかもしれない。「大人の話」で盛り上がるのもいいだろう◆あのころも、そして還暦をすぎたいまもなお、第一線で笑いを提供し続けるさんまさんのような人がいる。と思ったら、四十路(よそじ)、五十路(いそじ)、いやいや古希、傘寿の峠を越え、眠れる才能を鮮やかに咲かす人もいる◆かつて本紙文芸欄にあった一首。〈オレオレの形違えど家に居り三十路半ばのぬるま湯育ち〉池上昭雄。ぬるま湯育ちも荒波育ちも、花咲く春はきっとこれから。大人の道に幸多かれ。

最終更新:2/14(水) 9:25
神戸新聞NEXT