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平昌五輪 小平決戦、平常心で臨む きょうスピード女子1000

2/14(水) 7:55配信

産経新聞

 「地に足がついている。このままで大丈夫」-。スピードスケート女子で2冠を目指す小平奈緒(31)は、今大会初戦となった12日の1500メートルを終えて改めて実感した。「スタートラインに立ったときの気持ちの持ち方が過去2回(の五輪)とは違った。1000メートルも500メートルもこのままでいいかな」。上々の仕上がりを確認し、14日の1000メートルで、まず1つ目の頂点に挑む。

 五輪デビューは8年前のバンクーバー五輪。500メートルで12位に終わって控室で涙にくれていた。力を出し切れなかったことが悔しかった。そのときに声を掛けてくれたのが15歳年上の岡崎朋美さん。「いつまでもくよくよしていないで」。幼いころから憧れてきた先輩の言葉で気持ちを切り替え、臨んだ団体追い抜きで銀メダル。このときの経験が「結果に一喜一憂せず、自分らしく」の原点だ。以来、好奇心旺盛にスケートと向き合ってきた。

 前回ソチ五輪後には2年間のオランダ留学を敢行。強豪国の技術を吸収するだけでなく、住居申請手続きなども自力で乗り越え「いろいろな経験を通して覚悟をすることで勇気が生まれると実感できた」。留学後には古武術も取り入れた。いまでは氷に乗る前に歯が1本しかない特注のげたを履く。足裏にかかる体重の感覚や体の軸を確かめるためだ。こうした貪欲な向上心が、小平の安定感抜群の強さを支えている。

 500メートルは昨季から国内外24連勝。今季は1000メートルも転倒したレース以外は全勝し、世界記録も塗り替えた。「五輪もワールドカップも、ただ大会名が変わるだけ。ひたすら究極の滑りを磨くところに集中していく」。くしくも2006年トリノ五輪で岡崎さんが務めた主将を担う。いつも通りのレース運びができれば、結果はついてくる。(大宮健司)

最終更新:2/14(水) 8:39
産経新聞