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強風 難敵 女子SS決勝強行 転倒者相次ぐ 選手「不公平」「危険」

2/14(水) 7:55配信

産経新聞

 強風の中で実施された12日のスノーボード女子SS決勝は、転倒者が続出する波乱の展開となった。国際スキー連盟(FIS)は「競技に支障がないほど気候は安定していた」と釈明したが、選手からは「不公平」「危険」など批判の声が相次いだ。

 女子SSは11日に予選を行うはずが、強風で中止となった。全選手が出場した12日の決勝も本来なら3回行う演技が2回に短縮され、競技開始も1時間以上遅れた。

 強風はそれでも収まらず、ジャンプの際に空中であおられて着地に失敗する選手が続出。日本勢も苦しみ、2015年世界選手権覇者の鬼塚雅は19位に終わった。日本勢最高の9位に入った藤森由香も2回目で転倒している。

 決勝後は選手から怒りの声が続出した。15位にとどまった15年世界選手権2位のアンナ・ガサー(オーストリア)は「厳しい状況で、風がどうなるかは宝くじのようなものだった。公平な大会だったとは思えない」。銅メダルを獲得したエンニ・ルカヤルビ(フィンランド)も「気象状況は悪く、危険だった。転んであごを少しけがしてしまった」と話した。

 競技運営に関わるFISは声明を発表。「選手の安全は最優先事項」とし、決勝前の練習を支障なく実施後、ジュリー(審判委員)が天気予報を確認して競技可能と判断したと説明した。その上で「われわれは選手が最高のパフォーマンスを出せる舞台を整えねばならないが、屋外競技では環境への適応力も(選手に)求められる」と主張した。

 だが、選手にとっては4年に1度、あるいは一生に1度の舞台。運不運に加え危険性もある中での実施が正しかったのかどうか。ルカヤルビは「練習時の気象はまだよかったが、その後本当に悪くなった。中止か延期すべきだった」と対応を疑問視した。(五輪取材班)

最終更新:2/14(水) 8:42
産経新聞