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石原さとみ、代表作の予感 “ナチュラル”な脚本家・野木の面目躍如たる女性ドラマ「アンナチュラル」

2/14(水) 16:56配信

夕刊フジ

 【TV視てますか?】

 立春を過ぎても寒さがキビシイが、ドラマファンはウレシイ悲鳴を上げている(と思う)。

 なにしろヤバイ。坂元裕二、井上由美子、野木亜紀子という信頼のおける脚本家が、水、木、金曜と3日連続でオリジナルドラマを届けてくれている。寒さをいいことに毎晩早帰りして“目撃”するしかない。今回はTBS金曜午後10時、野木が手がける『アンナチュラル』について。

 一昨年4月期のTBS火曜ドラマ『重版出来!』、10月期の同『逃げるは恥だが役に立つ』と“原作もの”をわずかの間にこれほど面白いドラマに落とし込む野木の手腕には驚かされた。

 今度の土俵は金曜。しかも“オリジナル”。ドラマタイトルが初回から「アンナチュラる」とアレンジされている。「オリジナる」でもあるよとオヤジ、ギャグを言いたくてしようがない。

 主人公は石原さとみ演じる法医解剖医。警察などから依頼された年間約400体の遺体を解剖調査する架空の研究機関「UDIラボ」を舞台に毎回、さまざまな不自然死(アンナチュラル・デス)の裏側にある謎や事件を解明していく。

 テンポが小気味いいほどスピーディー。そりゃそうだろう。石原とコンビを組む臨床検査技師が市川実日子だもの。セリフ回しが恐ろしく速かった映画『シン・ゴジラ』の“紅三点”のうちの二点がこの2人だった。映画のテンションをそのままドラマに移して会話させたらこうなるという、ファンにはこたえられない場面が連続する。2人とも、ホントに頭の回転が速いんだろうね。殺伐とした解剖後の女子会トークは不可欠だ。

 共演の井浦新も窪田正孝も松重豊も北村有起哉もいいが、これは母親役の薬師丸ひろ子も含め、“ナチュラル”な脚本家、野木の面目躍如たる“女性ドラマ”だ。

 そして、石原さとみの代表作にもなると思う。(新橋のネクタイ巻き)

最終更新:2/14(水) 16:56
夕刊フジ