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阪神・球児、フリー打撃初登板で“火の玉”披露!盟友・松坂の挑戦状に燃えた

2/14(水) 7:00配信

サンケイスポーツ

 阪神春季キャンプ(13日、沖縄・宜野座)盟友からの挑戦状に“火の玉”で応える-。阪神・藤川球児投手(37)が13日、今キャンプ初めてフリー打撃に登板し、順調な仕上がりを披露した。14球を投げ、伸びのある速球で安打性の当たりは2本。同学年の中日・松坂大輔投手(37)から熱望された対戦についても、オール直球勝負を約束した。

 わかっていても、打てないストレート-。あの代名詞がよみがえる。今キャンプ初のフリー打撃登板。藤川がギアを上げた。最高気温14度。南国の照りつける太陽よりも熱い“火の玉”を投げ込んだ。

 「よかったと思います。変化球は打者も(事前に捕手から伝えられるので)球種がわかっているから、あまり投げてもね。それに直球の感じがよかったので」

 マウンドに立ったのは4分間。5年目・陽川相手に14球投じた。ただ、その1球1球の中身が濃い。捕手から打者に球種が伝達されるため、変化球は感触を確認するためにカーブ1球、フォーク2球を試しただけ。あとは真っすぐだ。安打性の打球は2本。力で押し込み、ことごとくファウルを奪った。今季から2段モーションが緩和されることもあり、左足を上げた際にしっかりと軸足にタメを作るフォームで右腕を振った。

 “火の玉”が燃えさかる理由に、中日入りした同期の存在は無関係じゃない。夢対決-。先日、本紙のインタビューで中日・松坂が今季目標のひとつに「球児の球をもう一度見たい。ヒットを打てたら最高」と掲げていることを知り、真っ向勝負を誓った。

 「自分も対戦しそうな気がして。そのときは全球、直球勝負をしたい。本塁打を打たれそうだけどね」

 唯一の対戦は2005年の5月18日の交流戦。甲子園で西武時代の“怪物”と相まみえ、遊ゴロに打ち取っていた。あれから、12年以上の月日が流れた。互いに右肘の手術を経験し、酸いも甘いも味わった。ときに自主トレを共にし、エールを送り合ってきた。今キャンプ中にも食事に行き、今後も会う約束をしている。「もう、同志が少なくなったから。特に同じ右投げのね」。松坂世代の主役が再起を図る姿は大きなモチベーションになっている。

 打撃ケージ裏で球児の投球を見守った金本監督は「キレというか伸びが相変わらず、ある。ちょっと球が重くなったようにも見えた」と絶賛。香田投手コーチも「本来の姿に戻りつつある。(2段モーションだった)2005年に戻すというのもあるかもしれないけど、いまの年齢にあったものをやっていると思う。勝ちパターンに入ってくるような意気込みを感じる」とうなった。

 昨季はビハインドの展開など、縁の下の力持ちとして52試合に投げ、3勝6ホールド、防御率2・22と健在をアピール。今年は調整を意図的に早め、余裕を持って日々を過ごしている。だが「順調に来ている?」という問いかけには「いまからですね」と気を引き締めた。発奮材料は事欠かない。その目はさらなる高みを見据えている。