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ペンス氏「米朝対話」波紋 報道先走り 国務長官「条件なし」否定

2/14(水) 7:55配信

産経新聞

 【ワシントン=黒瀬悦成】ティラーソン米国務長官は12日の記者会見で、核・弾道ミサイル開発を進める北朝鮮との対話の可能性について「米国といつ意味のある対話をするのかは北朝鮮次第だ」と述べ、米国が前提条件なしに北朝鮮に自ら対話を求めていくことはないとの立場を示した。

 北朝鮮との対話をめぐっては、ペンス副大統領が11日、米紙ワシントン・ポスト(電子版)とのインタビューで、平昌五輪を契機とした南北対話が進展したならば、米国は北朝鮮に対する「最大限の圧力」を維持しつつ、核問題の解決に向けた本格交渉に入れるかどうかを探るため、北朝鮮との対話を行うことはあり得ると述べていた。

 ただ、「北朝鮮が対話を望めば米国は対話する」としたペンス氏の発言をとらえ、一部のメディアが「前提条件なく直接対話を行う用意があるとの見解を示した」などと報じたことから、トランプ政権が重大な政策転換を行った可能性があるとして日本でも波紋が広がった。

 しかし、ペンス氏は同じインタビューで、韓国の文在寅大統領と会談した際、過去の対北交渉の失敗を教訓に「対話と引き換えの譲歩はしない」「非核化への具体的な措置がない限りは経済的、外交的見返りを与えない」との立場を互いに確認したとしており、米政権の立場に変更があったとは読み取れない。

 ティラーソン氏も記者会見で「北朝鮮は交渉で何が議題になるかは分かっているはずだ」とし、北朝鮮が非核化への意思を示すことが交渉の大前提であるとの立場を改めて示した。

 一方でティラーソン氏は、「互いに意味のある接触をする用意があるかを判断するための話し合いを事前に行う必要がある」と指摘。制裁圧力と矛盾しない形での「予備的対話」の可能性について同氏は過去にも言及しており、ペンス氏が今回初めて披露した構想というわけではない。

 さらに、南北対話の進展による緊張緩和の見通しについても「判断するのは時期尚早」(マティス国防長官)との見方が支配的で、米政権としては当面、北朝鮮の出方を見守ることになりそうだ。

最終更新:2/14(水) 7:55
産経新聞