ここから本文です

<Jリーグ>修業のタイ人続々 市場拡大狙い受け入れ

2/14(水) 14:17配信

毎日新聞

 Jリーグに3人のタイ人選手が今季加入することになり、タイ人Jリーガーは計5人になった。昨季は「タイのメッシ」と称されるMFチャナティップ(24)が札幌入りするなど、タイ人選手がJリーグで初めてプレーしたが、彼らの需要が高まってきている。【丹下友紀子】

 新加入の3人はセ大阪のMFチャウワット(21)▽神戸のDFティーラトン(28)▽広島のFWティーラシン(29)。Jリーグは昨季、外国籍選手枠を改定し、タイやベトナム、ミャンマーなど業務提携する8カ国の選手を外国籍扱いから除外した。タイ人選手の登録や試合出場は日本人と同じ扱いになった。

 神戸と広島は即戦力選手を補強したが、タイのバンコク・グラスとパートナーシップを結ぶセ大阪は、選手相互受け入れの一環でチャウワットを入団させた。玉田稔社長は「(選手を)レベルアップさせたいと打診があり、U23(23歳以下)チームであればと受け入れた」と明かす。

 国際サッカー連盟(FIFA)ランキング129位のタイにとってのJリーグは、日本にとっての欧州リーグのようなもの。チャウワットはJ3のU23で修業することを前提に移籍し、タイのムアントンから期限付き移籍のティーラトンは「多くのタイ人選手が高いレベルでプレーすることで、(タイ代表)チームは強くなっていく」と期待する。

 タイ人選手加入はJクラブの親会社のビジネス面にもメリットがある。セ大阪のスポンサーのヤンマーはタイに工場を持つだけに、玉田社長は「プラスにはなる」と指摘。神戸の立花陽三社長は「(親会社の)楽天はタイでも今後、事業を大きくしていく。ティーラトンが活躍してくれれば、将来的な相乗効果は大きい」とビジネス面でも期待する。

 6年前から本格的にアジア市場拡大を図ってきたJリーグ、高いレベルでのプレーを求めるタイ人選手、ビジネスチャンスを広げたいJクラブ。3者の思惑が合致し、大きな流れが生まれつつある。

最終更新:2/14(水) 14:27
毎日新聞