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<五輪フィギュア>独ペア、34歳サブチェンコ悲願の金狙う

2/14(水) 22:44配信

毎日新聞

 フィギュアスケートのペアの五輪王者が15日のフリーで決まる。今季のグランプリ(GP)ファイナルを制したドイツペアの女子選手、アリョーナ・サブチェンコは5度目の五輪だが、2014年ソチ五輪後に組んだパートナーとは初めて臨む大会となる。前回、前々回は金メダルのチャンスがありながら、頂点を逃した。34歳となり、悲願の金メダルを狙う。

 現在のパートナーはフランス出身のブルーノ・マソ。14年春に結成したが、国際大会に出場できるまでに約1年半を要した。

 結成当時、マソはフランス・スケート連盟に所属していたが、同連盟が登録の解除を拒否。競技にもアイスショーにも参加できない状況になった。いつ試合に出られるかわからず、練習を続けていくのも楽ではない日々が続いた。五輪2シーズン前の15年秋にドイツ連盟への所属がようやく認められた。そしてマソが昨年11月にドイツ国籍を取得し、五輪に参加できることになった。

 サブチェンコはウクライナ出身で、かつてはウクライナ代表として活躍していた。02年ソルトレークシティ五輪は15位。その後、前のパートナーのドイツ選手とペアを結成し、05年にドイツ国籍を取得した。世界選手権は5度優勝したが、06年トリノ五輪で6位。10年バンクーバー五輪、14年ソチ五輪はともに銅メダルに終わった。ソチ五輪後にパートナーが現役引退したが、サブチェンコは「金メダルが取りたい」と現役を続行した。

 平昌五輪では9日の団体のショートプログラム(SP)に登場。男性が女性を投げるジャンプのスロー3回転フリップで転倒し、10組中3位の75,36点だった。気を入れ直して14日の個人戦のSPに臨んだが、2人で一緒に跳ぶ3回転サルコウで、マソのジャンプが2回転になってしまった。この大きなミスが響いて76.59点の4位にとどまり、首位に立った現世界王者の中国ペアに5.80点差をつけられた。ドイツでの期待も高く、緊張していたかを問われると「集中していた」と否定。マソのミスにも気づかなかったという。

 今大会の目標は「ベストを尽くすこと」。昨年12月のグランプリファイナルではSP、フリーとも会心の演技をそろえ、この中国ペアを抑えて優勝した。この時のフリーでマークした157.25点は世界歴代最高得点。ミスが許されない戦いだが、あきらめずに、フリーで逆転を狙っている。【福田智沙】

最終更新:2/15(木) 0:18
毎日新聞