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ワンツー逃すも充実感=力出し切ったライバル〔五輪・スピードスケート〕

2/14(水) 22:58配信

時事通信

 テルモルスが驚異的な五輪新記録を出して場内が沸く。小平と高木美はともに氷上でアップをしているところだった。小平はタイムを確認して「素晴らしい。私もこれぐらいのタイムで滑れるかもしれない」。高木美も競争心に火が付いた。
 先にレースに臨んだ高木美は序盤から飛ばした。200メートルの通過は、昨年12月に高地の高速リンクで出したタイムより速い17秒66。スタミナ切れせずに耐え、「自分のできることは出せた」との思いでゴールした。しかし、掲示板には順位を表示する「2」。「これで届かなかったか」。レベルの高さに舌を巻いた。
 小平は、カーブの入り口までが短くスタートダッシュがしにくいアウトスタート。スピードにうまく乗れず「そこらへんがまだ下手」。200メートルの通過は高木美より遅い17秒67。ここから効率良く氷を押し、600メートルまでの1周は全選手の最速で駆け抜けた。「自分らしいレースができた。これが実力かな」。勝者とは0秒26差。悔しそうな表情を見せたのは一瞬だけだった。
 31歳の小平と、23歳の高木美。1000メートルでともに高め合い、世界レベルまで上り詰めた。小平が「2人で世界のトップを競い合える喜びがある」と言えば、高木美も先輩を「刺激を受けることができる存在」。スピードの日本女子で初めて同時に上がった表彰台。望んでいたワンツーで隣り合う形ではなかったが、力を出し切った表情にはどちらも晴れやかさがあった。
 ともに残る1種目で金メダルが有力視されている。表彰台を降りて健闘を誓い合った。「それぞれの舞台でしっかり実力を出し切れたらいい」(小平)。つかめなかった栄冠が待っている。(時事)

最終更新:2/15(木) 0:28
時事通信