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片山来夢、初五輪7位「今シーズン一番の演技できた」地元・静岡焼津市PV沸く

2/15(木) 6:05配信

スポーツ報知

◆平昌五輪第6日 ▽スノーボード男子ハーフパイプ(14日・フェニックス・スノーパーク)

 平昌五輪スノーボード男子ハーフパイプ決勝が14日、行われ、雪上種目で県勢初の五輪出場となった静岡・焼津市出身の片山来夢(22)=バートン=が、7位入賞した。前日の予選を5位通過した片山は、決勝3本目に87・00点をマーク。1本目終了時点では4位につけながら、メダルには及ばなかった。地元の焼津市・大富公民館でのパブリックビューイングには市民150人が集まり、熱い声援を送った。

 初の五輪の舞台で、力は発揮した。1本目が終わってメダルにあと一歩の4位につけた片山が、勝負をかけた3本目。大きなミスはなかったが、87・00点とメダル圏内には届かなかった。「悔しいけど、今シーズン一番の演技はできた」。雪がほとんど降らない温暖な静岡生まれの22歳が、価値ある7位入賞だ。

 3歳でスノボに出会った。小学校時代の冬休みには、岐阜の民宿に泊まり込んで滑った。一時、サッカー部に入ろうしたが、断られたという。父・渉さん(52)は「冬はスノボがやりたいから、練習に出られないといったら、それでは困ると言われた」と笑う。中学入学と同時に、親元を離れ、当時日本最大級の室内施設があった愛媛にスノボ留学。一軒家を借りて、コーチともに住んだ。

 渉さんが、スポーツ観戦など「ライブが好き」だから「来夢(らいぶ)」と名付けられた。5歳だった2002年の日韓W杯サッカーは4試合も観戦。トヨタカップやシューマッハーが活躍したころのF1からK―1など、あらゆる世界最高峰の試合を見せて回った。大ファンのサザンオールスターズのコンサートにも連れ回すなどジャンルを問わず「生」の感動を親から与えられた少年が、いつしか、日本中に「ライブ」を与えた側の人間に成長した。

 五輪という最高の“ライブ会場”で、自身のベストパフォーマンスを披露した。「まだまだやりたいことはある」。さらなる進化をして片山が、次なる戦いの場に向かう。

 ■地元焼津市沸いた!PV会場で150人が声援

 PV会場にはおよそ150人の市民が集結した。3本目の演技が終わりメダルの可能性がなくなった瞬間、一瞬のため息のあと、会場は温かい拍手に包まれた。「結果は悪くなかった」。孫の演技を見届けた祖父・青嶋正夫さん(83)は「もう一回、五輪での姿を見たいね」と早くも次回、2022年の北京五輪出場に期待。片山と小学校時代のクラスメートだった松本和己さん(22)=大学生=は「頑張りました。誇りに思います」と、目を細めた。

最終更新:2/18(日) 10:04
スポーツ報知